我が子のため、盗みを働いた母親 警察の対応が「人情味あふれる」と話題に
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「高級店しか行ったことないの?」 スーパーに寄せられたクレームにドン引きスーパーのレジに意見する客。貼りだされた意見カードに書かれていたのは、目を疑うような身勝手な言い分でした。

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ある日、スーパーマーケットから「窃盗があった」という連絡を受けた、アメリカのノースカロライナ州にあるヒルズボロ警察署。
犯人が盗んだのは、36ドル(日本円で約4千円)ほどの食料品でした。
現場にかけつけたキース・ブラッドショー警察官と、キャンディス・スプランジンス警察官は、調査の末、犯人が1人の女性であることをつきとめます。
自宅にいた犯人を取り押さえたところ、衝撃的な事実が発覚します。
なんと、犯人は母親であり、子どもたちの空腹を満たすため、盗みを働いたのです。
盗んだ食料品はすべて無事回収され、母親は窃盗罪により告発されることになりました。
仕事を終え、再びスーパーマーケットに向かった2人の警察官。
140ドル(日本円で約1万5千円)ほどの食料品を購入し、空腹に苦しむ子どもたちの元へ届けたといいます。
一連の出来事はヒルズボロ警察署の公式Facebookで公開され、550件以上のシェアと、2千件を超える「いいね」を獲得しました。
思いやりにあふれる2人の警察官の行動に、称賛のコメントが寄せられました。
・心優しい警察官たちの行動が素晴らしい!
・空腹な子どもにご飯を食べさせるための盗みだなんて、やるせない。
・涙が出た。盗みを働いた母親は、二度と同じ過ちを繰り返さないだろう。
事件後、窃盗犯の家族に対しては、支援活動が行われているとのことです。
罪を「いけないことだ」と正すだけでなく、貧困している家族を手助けすることにしたブラッドショー警察官と、スプランジンス警察官。
2人の警察官の選択は、世界中の人々の心に響いたことでしょう。
[文・構成/grape編集部]