その日のお肌の状態に合わせて『美容液を選ぶ』マシンが登場!?
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なんと化粧品にもデジタル技術が投入されて進化してきていると話題になっています。
資生堂は、その時どきの肌の状態にあわせて、自動でセラム(美容液)とモイスチャライザー(乳液)の組合せを抽出・提供し、スキンケアを個人向けにカスタマイズするパーソナライゼーションを実現してくれる新しいスキンケアシステム『Optune(オプチューン)』を開発したと発表しました。
『Optune』は、iPhone向け専用アプリ『Optune App(オプチューン アプリ)』と、専用マシン『Optune zero(オプチューン ゼロ)』がクラウドを経由し連携します。
使い方は、まず自身のスマートフォンの専用アプリで肌を撮影。それを専用のクラウドにアップすれば、きめ・毛穴・水分量などの肌の状態をたちどころに測定。
さらにアプリで測定した肌データと、気温・湿度などの環境データ、生理周期・気分・コンディションのデータなど、さらに一人ひとりを知るためのさまざまなデータを収集し、その日、その時どきの肌環境に合った、使用する乳液や美容液などスキンケア製品の種類や分量をOptune独自のアルゴリズムで専用マシンに返信してくれるという新発想のIoTスキンケアシステムになっています。
IoTとは『もののインターネット(Internet Of Things)』、モノ(ここで言えば化粧品)とインターネット(クラウドシステム)をつないで利便性を向上させた製品のこと。
つまり『Optune』がインターネットのクラウドシステムとつながるり、その日の肌を撮影するだけで、肌に必要なスキンケアのパターンを教えてくれるというわけです。
専用マシンにはセラム(美容液)とモイスチャライザー(乳液)の入ったカートリッジがセットされていて、1000パターン以上の組合せから、セラムとモイスチャライザーの2ステップケアで、一番合ったスキンケアを抽出してくれます。
資生堂によれば、
自分らしい美しさの鍵となる“肌”は、一人ひとりの肌質(遺伝的要素)だけでなく、その時どきで変わる気候などの外的要因と、気分やコンディションなどの内的要因、年齢による要因などが複雑に関連して、日々刻々と変化しています。
今回、多くの人の肌を見つめ続け、長年蓄積してきた資生堂の研究知見に、新たなデジタルテクノロジーを掛け合わせることで、お客さま一人ひとりへの最適な美容ソリューションをお届けする可能性に着目しました。
個別の肌への対応はもちろんのこと、その時どきの肌・身体・心の変化などお客さまの肌を取り巻く環境の変化すべてに、美容のプロフェッショナルとして向き合っていきたい。
という想いから新たにIoTをベースとしたスキンケアシステムを開発したということです。
商品の質をそれぞれの個人に近づけようという動きは最近活発で、つい先日もネット通販大手のファッションショッピングサイト『ZOZOTOWN』から、採寸用ボディースーツ 『ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)』 の無料配布が始まり大きな話題となっています。
ネットで衣服を購入する際にその商品のサイズが自分に本当に合っているかの不安を解消させるため、ショッピングサイト自ら、あなたの身体の寸法を専用の採寸ボディースーツに内蔵されたセンサーで1万5000か所を瞬時に計測してくれることで、『ZOZOTOWN』に陳列された商品の中からあなたの体にぴったりの衣服がどれかを一瞬で見つけられるようになるというもので、これも、商品のパーソナライズ化をさらに進化させたものと言えると思います。
『Optune』のβ版は2018年春に資生堂の総合美容サイト『ワタシプラス』にてテスト販売を開始。発売の詳細は、18年1月中旬に『Optune』ブランドサイトにて発表予定だそうです。
その後、利用者の未来に起こりえる変化にも対応すべくサービスの改良・開発を進めた上で、早期の本格導入を目指すということです。みなさんも身の回りのサービスのパーソナライズ化を体験してみてはいかがでしょうか。
[文・構成 土屋夏彦]
土屋夏彦
上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。