Andreas Graf aus Fronhausen kümmert sich um seinen Sohn Julius, der an Läukemie erkrankt ist. Damit er Zeit mit seinem Kind verbringen kann, schenken ihm seine Kollegen über 3.000 Überstunden. https://t.co/fHORb8DRBW (Das ganze Video) pic.twitter.com/tqTpTJjcWH
大切な家族が病気になった時、そばにいて世話をしてあげたいと思うのは当然のことでしょう。しかし、家族を養うために仕事を休むわけにはいかない…そんな苦境に立たされた1人の仲間のために、650人もの同僚が救いの手を差し伸べるという出来事がありました。
ドイツのデザイン会社で働くアンドレアスさんの息子・ジュリアスくんは、3歳の時に白血病と診断されました。アンドレアスさんは入院していたジュリアスくんの看病のために、その年の休暇を使い果たしてしまいます。
さらに、ジュリアスくんが退院できるほどまで回復した時のこと。アンドレアスさんの妻が、心臓の病気で急死してしまったのです。
息子の病気と妻の死に直面した男性
妻の突然の死という予期せぬ不幸に直面しながら、アンドレアスさんはジュリアスくんの世話をしなくてはなりません。
すでに休暇は残っておらず、彼は「このままでは職を失うかもしれない」と不安になったといいます。
するとそんな彼の状況を知った会社の人事担当者が、従業員たちにあるお願いをしたのです。
「アンドレアスさんのために、あなたの残業代を寄付してあげてくれませんか」
すると、なんと650人全員が協力を申し出たのです。なかにはアンドレアスさんと1度も会ったことがないという人もいました。
それから約2週間で従業員たちの残業代は合計3264.5時間分におよび、その結果、アンドレアスさんは18か月以上の有給休暇を取れることになったのです。
海外メディア『INDEPENDENT』によると、職場の仲間たちの寄付について知らされた時、アンドレアスさんは言葉を失い、泣いてしまったのだとか。
そしてこの寄付について提案した人事担当者も、「社内でただ1人も寄付を拒む人がおらず、650人全員が協力を快諾したことにとても感動した」と話しています。
困っている1人の仲間を、従業員が一丸となって助けてあげる…温かいチームワークを見せてくれた従業員の皆さんに、心から拍手を送りたいですね。
[文・構成/grape編集部]