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- 出典
- 岩永梅寿軒
5月5日は端午の節句。みなさんは、どうやってお祝いをしましたか。
広く知られているものでは、鯉のぼりや五月人形を飾ったり、柏餅を食べたりといった祝いかたがありますよね。
両親は東北出身、埼玉で生まれ育った筆者の家庭でも、端午の節句が近づくと五月人形を準備して、当日は柏餅を食べていました。
全国的に、この祝いかたが一般的だと思っていたのですが…長崎に関してだけは、違うようです!
30年近く生きてきて、初めて聞いた
それは、飲み会でのこと。
その日の飲み会には、長崎から上京してきた男の子が参加していたため、長崎ならではの風習の話題で盛り上がっていました。
お盆の精霊流しや、ひな祭りの桃カステラ…彼が紹介する長崎の風習に、みんな興味津々。
そして、端午の節句の日の祝いかたの話になった時でした。
「5月5日に『鯉菓子(こいがし)』食べないんですか?」
驚いたようにそう聞いてくる彼を前に、その場にいた誰もがポカーン…。
「柏餅なら食べるけど…。鯉菓子なんて初めて聞いた」
彼がいう『鯉菓子』とは一体どんなものなのか気になってので検索してみたところ、出てきたのがこちらの生菓子。
い、意外とリアルな鯉でした…!!
ちなみに、鯉の中には餡がぎっしり。甘いお菓子が苦手な人のため、いまは『鯉かまぼこ』や『鯉パイ』なんてものも登場しているのだそうです。
しかし、一体なぜ長崎では端午の節句に鯉菓子を食べるようになったのでしょうか。
長崎市にある有名な和菓子のお店『岩永梅寿軒』の公式ウェブサイトには、このように記されていました。
彼いわく、長崎県民にとって鯉菓子は端午の節句に欠かせないお菓子であり、長崎以外でも食べられていると思っていたのだそう。
九州エリアの中では食べられているかもしれませんが、少なくとも関東では知らない人が圧倒的に多いはずです。
その場にいた人たちが口をそろえて「知らない」というのを聞き、ショックを受けていた彼の姿が忘れられません。
※写真はイメージ
地域によって違う風習…調べてみれば、もっと驚きの発見がありそうですね!
[文・構成/grape編集部]