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「死んだらかばう風潮が嫌」 16歳アイドル自殺に対する、松本人志の持論に賛否

By - grape編集部  公開:  更新:

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スポットライトを浴びながら歌い踊る、華やかな衣装を着たアイドルたち。そんなアイドルに憧れを抱く若い女の子は、少なくありません。

ブームによってアイドルグループが増え、『アイドル戦国時代』といわれるようになって久しいいま、痛ましい事件が注目されています。

2018年3月、愛媛県のご当地アイドルとして活動していた当時16歳の少女が命を絶ったのです。

※写真はイメージ

過密なスケジュールと学業を理由に、事務所へ休業や脱退の相談をしていたという少女。

しかし、事務所側は「寝ぼけたことをいい出したらぶん殴る」「お前の感想はいらん」とメッセージを送り、認めてくれなかったといいます。

母親に心配をかけたくなかった少女は1人で抱えこみ、3月に自宅で命を絶ちました。遺書は残されていませんでした。

16歳アイドルの自殺について、松本人志「死んだら負け」

前述のメッセージの件や、亡くなる前に少女が「事務所の社長が怖い」といっていたことから、遺族は少女が所属していた事務所を提訴します。

しかし、事務所側は「そんなことはいっていない」とパワハラを否定しているとのことです。

同年10月14日に放送された情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、今回の騒動を特集。

MCの松本人志さんは、「自殺の原因は1つではなく、いろいろなことが重なって起こるのではないか」というと、自殺について持論を展開しました。

我々こうやって、こういう番組で自殺者が出て、こういうニュースを扱う時に、なかなか亡くなった人を責めづらい…責めれないよね。

でも、そうなんやけども、ついついかばってしまいがちなんやけど、僕はやっぱり「死んだら負けや」ってことをね、もっとみんながいわないと。

「死んだらみんながかばってくれる」っていうこの風潮が僕はすごく嫌なんですよ。

ワイドナショー ーより引用

たびたび耳にする「死んだら負け」という言葉を、もっと広めていくことが必要だと話す松本さん。

また、番組で亡くなった人を責められないことから「死んだらかばってもらえる」と思ってしまう人がいるのではないかと述べました。

そして、こういった痛ましい事件を減らすために、松本さんは今後の学校教育についてこういいました。

学校のいじめでもそうなんですけど、やっぱ勉強、授業でも「死んだら負けやぞ」ってことをもっともっとね、教えていくべきやと思う。

ワイドナショー ーより引用

松本人志の発言に賛否両論の意見

番組放送後に松本さんの発言はTwitterで拡散され、多くの人から意見が上がりました。

「死んだら負け」という言葉について、さまざまな印象を持つ人がいるようです。

【肯定派の意見】

・自殺対策として、別の方面から物ごとを見たのはいい意見だ思う。

・確かに、詳しい事情も知らずに「命を絶った人は、かばわなければいけない」って流れは嫌だな。

・かばう風潮は、「命を絶ったら楽になれる」と思わせてしまいそうで怖い。

【否定派の意見】

・そんな風潮、聞いたことがない。まだ16歳の女の子に厳しすぎる言葉だと思う。

・「死んだら負け」って言葉は、負けちゃいけないという発想で余計追いつめてしまうのでは?

・そんなことも考えられないくらい弱ってたんだよ。精神論に持ち込まないで。

松本さんとしては、命を絶とうか迷っている人たちに「なんとか思いとどまってほしい」という気持ちがあってこその発言かもしれません。

しかし、この「負け」という言葉をどう受け取るかは人によって異なるでしょう。

自ら命を絶つということは、本人だけでなく周囲の人もつらい思いをしてしまいます。若い人ならなおさらです。

悲しい思いをする人を1人でも減らすにはどうすればいいか、いろいろな意見を取り入れながら大人がしっかりと考えて行かなくてはなりません。


[文・構成/grape編集部]

出典
ワイドナショー

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