あまりにも理不尽 白人の子守りをしていた黒人男性 警察に通報される
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出典:Corey Lewis

今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

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アメリカ・ジョージア州に住むコーリー・ルイスさんは、地域の青少年を支援する組織『Inspired By Lewis’s』を運営しています。
同組織では、次世代の革新的なリーダーを育成することを目指し、若者たちに前向きな考えかたや自己認識の大切さ、さまざまなスキルを教えています。
この日、コーリーさんは『Inspired By Lewis’s』に参加する子ども2人のベビーシッターを頼まれ、3人でショッピングセンターを訪れました。
すると駐車場にいるコーリーさんたちを見た白人の女性が近付いてきて、「車内にいる子どもたちは大丈夫なのか」と聞いてきたのです。
理由は「黒人のコーリーさんが白人の子どもたちと一緒にいるから」。
そこで彼が「なぜ彼らが大丈夫じゃないと思うんだ?誰も助けを求めていないし、叫んでもいないし、逃げ出そうともしていない」というと、女性はさらに「子どもたちとあなたが知り合いなのかを確認したいから、彼女たちと話せるか」と聞いてきたといいます。
困惑したコーリーさんが「それはできない」と断り、彼の母親の家に向かおうとすると、女性はずっと彼らの後をついてきたのです。
そしてコーリーさんたちが彼の母親の家に到着すると、まもなく警察がやってきます。その女性が通報したのです。
彼は警察官に、ショッピングセンターから見知らぬ女性が後をつけてきたということを説明。すると警察官は「子どもたちと話をしても構わないかな?」と聞きます。
コーリーさんが「それはおかしい。なぜですか?」と答えると、警察官は「一応大丈夫かどうか確認したいからね」といい、子どもたちをに車から降りるようにうながします。
そして警察官は子どもたちに「君たち、大丈夫だよね?」と何度も確認し、ようやく事態は収まりました。
海外メディア『NY Times』によると、この後、警察官は子どもたちの両親にも電話をしていたといいます。コーリーさんは家族の友人であるため、子どもたちの父親は「彼に起きたことを気の毒に思う」と話していたということです。
コーリーさんは仕事柄、毎日子どもたちと過ごしており、地域ではよく知られた人物でした。それだけに子どもたちの目の前でこのような差別的な扱いを受け、きっと彼の心は深く傷ついたはずです。
コーリーさんは何も怪しまれるようなことはしていません。ただ子どもたちと一緒に車に乗って、食べ物を買い、ガソリンスタンドで給油をしていただけです。
さまざまな人種の人たちが暮らすアメリカでは、人種の異なる家族や友人が一緒にいるのは珍しいことではありません。黒人男性が白人の子どもと一緒にいるという理由だけで警察に通報されるのは、あまりにも不合理ではないでしょうか。
コーリーさんがFacebookで生配信した上の動画は百万回以上視聴され、彼に対しての同情のコメントが多数寄せられています。
異変に気付いた人が警察に通報したおかげで事件が未遂に終わる…ということはあり得ます。しかし、状況をよく見て、憶測だけで人を悪者だと決めつけないことも同じように大事であるはずです。
[文・構成/grape編集部]