深夜に何時間もバスに乗っていたホームレス それは運転手の優しさだった
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※写真はイメージ
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アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーでバスの運転手をしているナタリーさんは、肌寒い秋の日の夜に乗務していました。
すると彼女のバスにリチャードさんという男性が乗ってきます。彼は以前にもナタリーさんのバスに乗ったことがあったため、彼女は彼のことを覚えていたといいます。
ナタリーさんがその路線の終点に到着した時、リチャードさんがまだ車内にいたので、2人は少し話をしたのだそう。そこでリチャードさんは数週間前にホームレスになったことを打ち明けたのです。
リチャードさん:
「寒さをしのぐために、あなたの乗務が終わるまでバスの中にいさせてもらえませんか」
そのお願いにナタリーさんは「いいですよ」と答えます。それから午前3時前に彼女の乗務が終わるまでずっと、リチャードさんは静かにバスに乗っていたということです。
ナタリーさんは仕事を終えると、リチャードさんに食事をごちそうしてあげました。
リチャードさん:
「何ていったらいいのか分かりません。本当にありがとう。きっとお返ししますので」
ナタリーさん:
「お返しなんていいんですよ。気にしないで。あなたを助けたいんです」
この2人の会話はバスの監視カメラに収められていました。
この日、ナタリーさんはリチャードさんが一時的に滞在できるシェルターを手配してあげたのだそう。また翌日に買い物へ行く予定なので、何か必要なものがあれば買ってきますよという申し出もしていました。
そしてバスを降りるリチャードさんに「常に状況を知らせてくださいね。じゃあまた明日。それかもっと早くにまた会いましょう」と伝えて見送りました。
『いつでも人助けできるように』心優しいバスの運転手
この出来事を知った、ナタリーさんが勤務するバス会社『MCTS(Milwaukee Co. Transit System)』は彼女の親切な行いを称賛しました。
MCTSのウェブサイトによると、ナタリーさんは普段から困っている人を助けることを常としている人なのだそう。バスに乗務する時はしばしばサンドイッチを多めに作ってきて、お腹を空かせている乗客にあげているといいます。
3人の子どもの母親である彼女が、MCTSで勤務してきた過去2年の間で、素晴らしいサービスによって表彰されたのは今回で3度目だということです。
ナタリーさんの協力によって、現在、地域のホームレス支援団体がリチャードさんが永続的に住める住居を探す手伝いをしているということです。
バスの車内での様子から、ナタリーさんがとてもさりげなくリチャードさんを助けようとしていることが分かります。彼女はきっといつもこんなふうに、気負いなく誰に対しても親切にできる人なのでしょう。
職務を超えた優しさを提供し続けるナタリーさんに、大きな拍手を送りたいですね。
[文・構成/grape編集部]