桑島法子の『耳に心地いい東北弁』 朗読の方が、小説を読むより分かりやすい? By - grape編集部 公開:2019-02-14 更新:2019-02-17 オーディオブック声優桑島法子 Share Post LINE はてな コメント 数々のアニメ作品に出演し、凛とした女性や少年の声など幅広い役をこなしている、声優の桑島法子さん。 代表作には、『機動戦艦ナデシコ』ミスマル・ユリカ役や『機動戦士ガンダムSEED』のフレイ・アルスターとナタル・バジルール役、『ハートキャッチプリキュア!』のキュアサンシャイン役などがあります。 また、ナレーターや歌手としての活動のほか朗読にも定評があり、宮沢賢治の詩をライブ形式で朗読する『朗読夜』を定期的に開催しています。 桑島法子 岩手県出身であることを生かした朗読 「聴く本」として話題のオーディオブック配信サイト『audiobook.jp』が、第158回芥川賞を受賞した『おらおらでひとりいぐも』を発売。 受賞から4週間ほどで50万部の売り上げを突破し、いまなお人気の高い作品です。 『おらおらでひとりいぐも』 著者:若竹千佐子 朗読:桑島法子 出版社:河出書房新社 『おらおらでひとりいぐも』は、岩手県遠野市出身の主婦・若竹千佐子さんが「老い」を見つめて書いた話題作。 20代で田舎から上京し、結婚、出産、子育て、そして夫との死別を経て、現在ひとり暮らしをしている74歳の桃子を主人公にした小説です。 『おらおらでひとりいぐも』あらすじ 74歳、ひとり暮らしの桃子さん。 おらの今は、こわいものなし。 結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子さん。 身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、そして夫の死。 「この先1人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」 40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、1人茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、 桃子さんの内から外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。 捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。 震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたものとは―― 青春小説の対極にある、老境を描いた作品。いままで大きな声でいえなかった本音もありのままに書かれている本作を読んで、主人公と年代が近い多くの人が共感しました。 本作を朗読するのは、作者や物語の主人公と同じく岩手県出身で、県の魅力を発信する『希望郷いわて文化大使』にも任命されている桑島法子さんです。 小説には岩手県の方言で書かれている文章が何度も登場。標準語との違いを楽しめる一方、「読みづらい」と感じて読み進めることをあきらめてしまう人も。 しかし、桑島法子さんの朗読を聴くと、岩手県の方言がすんなりと耳に入ってきます。言葉の細かなニュアンスが分かったり、黙読している時に想像したイントネーションとの違いに驚いたりと、多くの発見があることでしょう。 また、物語の中で標準語と岩手県の方言がセッションのように混ざり合っている様子は、音声でこそ聴いてみたいものです。 桑島法子朗読 オーディオブック『おらおらでひとりいぐも』はこちら 桑島法子 コメント動画 「この作品のオーディオブック化のお話があった時には、飛び上がって喜ぶくらい嬉しかった」という桑島法子さん。朗読をした感想を動画の中で語っています。 岩手県出身である宮沢賢治の詩を、数多く朗読してきた桑島法子さん。もはや「朗読のプロ」とも呼べる彼女に、オーディオブック『おらおらでひとりいぐも』の依頼があったのも納得ですね。 オーディオブック『おらおらでひとりいぐも』の再生時間は約4時間。集中して一気に聴きたくなるボリュームになっています。 桑島法子 オーディオブック『おらおらでひとりいぐも』ユーザーの声 ・言葉のリズム感が面白い作品でした。 ・朗読版は、「生きた言葉」を聞けた感じがします。 ・小説は東北弁のところが一文字ずつ追うようにしか読めませんでしたが、音声だとスムーズ! ・母親に聞かせたらとても喜んでくれました。主人公に母親と私の境遇が重なり、何度も共感。 「ズズ、ズズ」というような、繰り返しの音が多用されていることも本作の面白さの1つ。朗読では桑島法子さんがどのように表現しているのでしょうか。 また、物語の最後には、主人公の心に光が差し込むのでしょうか…ぜひオーディオブック『おらおらでひとりいぐも』を聴いてお確かめください。 桑島法子 プロフィール 生年月日:1975年12月12日 出身地:岩手県 所属:青二プロダクション 趣味:芸術鑑賞 桑島法子 主なアニメ出演作 ・『機動戦艦ナデシコ』ミスマル・ユリカ 役 ・『スレイヤーズTRY 』フィリア=ウル=コプト 役 ・『Bビーダマン爆外伝』白ボン 役 ・『神風怪盗ジャンヌ』日下部まろん(怪盗ジャンヌ)役 ・『犬夜叉』珊瑚 役 ・『あずまんが大王』神楽 役 ・『機動戦士ガンダムSEED』フレイ・アルスター、ナタル・バジルール 役 ・『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ステラ・ルーシェ 役 ・『十二国記』祥瓊 役 ・『ラーゼフォン』如月久遠 役 ・『探偵学園Q』美南恵 役 ・『ガン×ソード』ウェンディ・ギャレット 役 ・『彩雲国物語』紅秀麗 役 ・『吉永さんちのガーゴイル』高原イヨ 役 ・『CLANNAD-クラナド-』坂上智代 役 ・『CLAYMORE-クレイモア-』クレア 役 ・『シグルイ』岩本三重 役 ・『電脳コイル』イサコ(天沢勇子)役 ・『バンブーブレード -BAMBOO BLADE-』宮崎都 役 ・『メイプルストーリー』アル 役 ・『ソウルイーター』メデューサ 役 ・『マクロスF』松浦ナナセ 役 ・『ハートキャッチプリキュア!』明堂院いつき(キュアサンシャイン)役 ・『デジモンクロスウォーズ』天野ネネ、キュートモン 役 ・『薄桜鬼』雪村千鶴 役 ・『ONE PIECE』ゴーイングメリー号 役 ・『いなり、こんこん、恋いろは。』宇迦之御魂神 役 ・『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』ヴィヴィアン 役 ・『宇宙戦艦ヤマト2199』森雪 役 ・『放課後のプレアデス』みなと 役 桑島法子 受賞歴 ・2009年『イーハトーブ賞』奨励賞 声優活動の中で、宮沢賢治の作品をライフワークの1つにしていたことから。 朗読やライブ活動、DVD『桑島法子のイーハトーブ朗読紀行~宮沢賢治銀河鉄道の夜・春と修羅』刊行などの活動が認められた。 桑島法子朗読 オーディオブック『おらおらでひとりいぐも』はこちら [文・構成/grape編集部] 出典 オーディオブック『おらおらでひとりいぐも』/audiobook.jp/佐伯帆乃香/河出書房新社/青二プロダクション/宮沢賢治学会イーハトーブセンター/岩手県/「朗読夜」オフィシャルホームページ Share Post LINE はてな コメント
数々のアニメ作品に出演し、凛とした女性や少年の声など幅広い役をこなしている、声優の桑島法子さん。
代表作には、『機動戦艦ナデシコ』ミスマル・ユリカ役や『機動戦士ガンダムSEED』のフレイ・アルスターとナタル・バジルール役、『ハートキャッチプリキュア!』のキュアサンシャイン役などがあります。
また、ナレーターや歌手としての活動のほか朗読にも定評があり、宮沢賢治の詩をライブ形式で朗読する『朗読夜』を定期的に開催しています。
桑島法子 岩手県出身であることを生かした朗読
「聴く本」として話題のオーディオブック配信サイト『audiobook.jp』が、第158回芥川賞を受賞した『おらおらでひとりいぐも』を発売。
受賞から4週間ほどで50万部の売り上げを突破し、いまなお人気の高い作品です。
『おらおらでひとりいぐも』
著者:若竹千佐子
朗読:桑島法子
出版社:河出書房新社
『おらおらでひとりいぐも』は、岩手県遠野市出身の主婦・若竹千佐子さんが「老い」を見つめて書いた話題作。
20代で田舎から上京し、結婚、出産、子育て、そして夫との死別を経て、現在ひとり暮らしをしている74歳の桃子を主人公にした小説です。
『おらおらでひとりいぐも』あらすじ
74歳、ひとり暮らしの桃子さん。
おらの今は、こわいものなし。
結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子さん。
身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、そして夫の死。
「この先1人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」
40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、1人茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、
桃子さんの内から外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。
捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。
震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたものとは――
青春小説の対極にある、老境を描いた作品。いままで大きな声でいえなかった本音もありのままに書かれている本作を読んで、主人公と年代が近い多くの人が共感しました。
本作を朗読するのは、作者や物語の主人公と同じく岩手県出身で、県の魅力を発信する『希望郷いわて文化大使』にも任命されている桑島法子さんです。
小説には岩手県の方言で書かれている文章が何度も登場。標準語との違いを楽しめる一方、「読みづらい」と感じて読み進めることをあきらめてしまう人も。
しかし、桑島法子さんの朗読を聴くと、岩手県の方言がすんなりと耳に入ってきます。言葉の細かなニュアンスが分かったり、黙読している時に想像したイントネーションとの違いに驚いたりと、多くの発見があることでしょう。
また、物語の中で標準語と岩手県の方言がセッションのように混ざり合っている様子は、音声でこそ聴いてみたいものです。
桑島法子朗読 オーディオブック『おらおらでひとりいぐも』はこちら
桑島法子 コメント動画
「この作品のオーディオブック化のお話があった時には、飛び上がって喜ぶくらい嬉しかった」という桑島法子さん。朗読をした感想を動画の中で語っています。
岩手県出身である宮沢賢治の詩を、数多く朗読してきた桑島法子さん。もはや「朗読のプロ」とも呼べる彼女に、オーディオブック『おらおらでひとりいぐも』の依頼があったのも納得ですね。
オーディオブック『おらおらでひとりいぐも』の再生時間は約4時間。集中して一気に聴きたくなるボリュームになっています。
桑島法子 オーディオブック『おらおらでひとりいぐも』ユーザーの声
・言葉のリズム感が面白い作品でした。
・朗読版は、「生きた言葉」を聞けた感じがします。
・小説は東北弁のところが一文字ずつ追うようにしか読めませんでしたが、音声だとスムーズ!
・母親に聞かせたらとても喜んでくれました。主人公に母親と私の境遇が重なり、何度も共感。
「ズズ、ズズ」というような、繰り返しの音が多用されていることも本作の面白さの1つ。朗読では桑島法子さんがどのように表現しているのでしょうか。
また、物語の最後には、主人公の心に光が差し込むのでしょうか…ぜひオーディオブック『おらおらでひとりいぐも』を聴いてお確かめください。
桑島法子 プロフィール
生年月日:1975年12月12日
出身地:岩手県
所属:青二プロダクション
趣味:芸術鑑賞
桑島法子 主なアニメ出演作
・『機動戦艦ナデシコ』ミスマル・ユリカ 役
・『スレイヤーズTRY 』フィリア=ウル=コプト 役
・『Bビーダマン爆外伝』白ボン 役
・『神風怪盗ジャンヌ』日下部まろん(怪盗ジャンヌ)役
・『犬夜叉』珊瑚 役
・『あずまんが大王』神楽 役
・『機動戦士ガンダムSEED』フレイ・アルスター、ナタル・バジルール 役
・『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ステラ・ルーシェ 役
・『十二国記』祥瓊 役
・『ラーゼフォン』如月久遠 役
・『探偵学園Q』美南恵 役
・『ガン×ソード』ウェンディ・ギャレット 役
・『彩雲国物語』紅秀麗 役
・『吉永さんちのガーゴイル』高原イヨ 役
・『CLANNAD-クラナド-』坂上智代 役
・『CLAYMORE-クレイモア-』クレア 役
・『シグルイ』岩本三重 役
・『電脳コイル』イサコ(天沢勇子)役
・『バンブーブレード -BAMBOO BLADE-』宮崎都 役
・『メイプルストーリー』アル 役
・『ソウルイーター』メデューサ 役
・『マクロスF』松浦ナナセ 役
・『ハートキャッチプリキュア!』明堂院いつき(キュアサンシャイン)役
・『デジモンクロスウォーズ』天野ネネ、キュートモン 役
・『薄桜鬼』雪村千鶴 役
・『ONE PIECE』ゴーイングメリー号 役
・『いなり、こんこん、恋いろは。』宇迦之御魂神 役
・『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』ヴィヴィアン 役
・『宇宙戦艦ヤマト2199』森雪 役
・『放課後のプレアデス』みなと 役
桑島法子 受賞歴
・2009年『イーハトーブ賞』奨励賞
声優活動の中で、宮沢賢治の作品をライフワークの1つにしていたことから。
朗読やライブ活動、DVD『桑島法子のイーハトーブ朗読紀行~宮沢賢治銀河鉄道の夜・春と修羅』刊行などの活動が認められた。
桑島法子朗読 オーディオブック『おらおらでひとりいぐも』はこちら
[文・構成/grape編集部]