池江選手『白血病』告白でドナー登録に関心高まる中、木下ほうかの「お願い」とは
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2019年2月12日に、競泳の池江璃花子(いけえ・りかこ)選手が、白血病と診断されたことをTwitterで報告しました。
血液のがんといわれている白血病。池江選手に骨髄の移植が必要になるかはまだ明らかにされていません。しかし、世間では池江選手の発表をキッカケに、白血病の治療法の1つである骨髄バンクのドナー登録への関心が高まっています。
2009年に骨髄を提供した、俳優の木下ほうかさん。木下さんは、骨髄バンクから届いたあるハガキを公開し、若い人にドナー登録への呼びかけをしました。
届いたハガキは55歳になったことで、骨髄バンクのドナーの登録が終わったという通知でした。
骨髄提供の経験から骨髄バンク支援キャンペーンCMにも出演していた木下さん。骨髄バンク応援メッセージでは、「自分がやったことで、人が救われたという実感をしてものすごく感動しました」と感想を述べていました。
木下さんは、2019年2月14日放送の情報番組『ビビット』(TBS系)に出演した際も、ドナー登録について登録者が増えることを願っていました。
ドナー登録の条件とは
同じくドナー登録をしているタレントの中川翔子さんも、自身のTwitterアカウントでドナー登録への呼びかけをしました。
しかし今回、木下さんが55歳になってドナー登録が終了したように、登録するにはいくつかの条件があります。
骨髄・末梢血幹細胞(まっしょうけつかんさいぼう)提供のあっせん事業を行う、日本骨髄バンクによると、ドナーの登録には以下の3つの条件があるといいます。
18歳から登録はできますが、実際に提供ができるのは20歳以上から55歳以下です。木下さんのように満55歳の誕生日を迎えると登録は取り消されます。
また、以下の条件に当てはまるとドナーの登録ができない場合があります。
そのほかにも、ピアスを開けたあとの1年間は、骨髄バンクの登録は可能ですが、ピアスを開ける時に使用した器具などによっては骨髄・末梢血幹細胞の提供ができない場合があります。
また、腰の手術を受けたことがある人は提供ができないなど、登録する前にしっかりと確認することが大切です。
ドナー登録者の現状
※写真はイメージ
また、日本骨髄バンクのウェブサイトによるとドナー登録者数は、2018年に新規で約3万5000人。
これまでの総登録数から、登録を取り消した人を引いた「有効登録ドナー数」は2019年1月末までで、約49万4000人に達しています。
また、造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)の提供を支援する日本赤十字社によると、2018年12月末までで年齢別の登録者数で最も多いのは約2万3000人の45歳。
しかし、年齢超過や健康上の理由などから登録を取り消す人は年間2万人を超えているのが現状です。
骨髄を採取するのにかかる時間は1~3時間で、提供後は2~3日入院します。
毎年最低でも2000人の患者が移植を待つ中、1992年から2005年3月の統計で、約29.6%がドナー提供者と患者の白血球の血液型一致したものの、実際の提供率は2.4%と低い割合です。
捨てられてしまうものも寄付できる!
私たちにできることは、骨髄提供だけでなく、ほかにもあります。
1つは骨髄バンクに寄付することです。
2018年度の募金額は1億2940万円でした。寄付は、銀行や郵便局からの振込み、クレジットカードの利用などがあります。
また、一部の病院では本来なら捨てられてしまう、お母さんと赤ちゃんを結ぶさい帯(へその緒)と胎盤から残っている血液を集め、寄付をするさい帯血バンクもあります。
ドナーの登録ができなくても、私たちにできることはたくさんあります。ドナー登録する際はしっかりと確認をして、自分にあった無理のない方法を探してみてください。
日本骨髄バンク
造血幹細胞移植情報サービス
[文・構成/grape編集部]