「彼女は町の人気者」 ドイツの町で毎朝見かける1頭のウマが素敵すぎる
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健康のためや気分転換に散歩を日課にしている人は多いことでしょう。景色を眺めながらゆったりと歩くのは気持ちがいいものです。
ドイツのフランクフルトに暮らすウマのジェニーも、散歩が大好き。彼女はもう14年間も毎朝、同じルートを歩いています。
ジェニーはかつては飼い主の男性を背中に乗せて、一緒に散歩を楽しんでいました。ところが男性が79歳という高齢になり、乗馬ができなくなってしまったのです。
「自分のせいでジェニーまで散歩ができなくなるのはかわいそうだ」
きっと飼い主の男性はそう思ったのでしょう。
そこで彼はジェニーだけで散歩に行かせることにしたのです。
町の人気者になった散歩が大好きなウマ
人懐っこいジェニーは町ではすっかり有名なのだそう。そんな彼女は散歩の途中でたくさんの『友達』に朝の挨拶をします。
人々は彼女におやつをあげたり、なでてあげたり、彼女が排泄した後の掃除まで喜んでしてあげるのだとか。それほどまでにジェニーは町の人たちに愛されているのです。
ジェニーの端綱(はづな)には飼い主の男性が書いたメモがつけられています。
私の名前はジェニーです。私は逃げ出したのではありません。ただ散歩をしているだけです。ありがとう。
それでも地元の警察にはたびたび、ジェニーを見かけた人から通報が入るのだとか。しかし警察官たちもジェニーと彼女の飼い主のことをよく知っているので問題ないのだそう。
ちなみに過去14年間、ジェニーが事故などを起こしたことは1度もないということです。
キースさんという男性がFacebookにジェニーのことを投稿。すると46万回以上シェアされ、感動した人たちからたくさんのコメントが寄せられています。
・なんて素晴らしいの!ジェニーも、飼い主の男性も、町の人たちの反応もみんな最高だわ!
・とても興味深いね。素晴らしいウマといい飼い主、それに警察も非常に理解があるよ。
・この話はすべての学校や公共の場で語り継がれてほしい。みんなを幸せな気持ちにしてくれるわ。
決して人に迷惑をかけたりしない愛すべきキャラクターのジェニーと、そんなジェニーを愛する飼い主の男性、それに毎朝ジェニーを温かく迎える町の人たち、さらにジェニーの散歩を容認している地元の警察官。
1頭のウマのためにこんなにも多くの人たちが寛容になれるなんて、なんという優しさにあふれた町なのでしょうか。
たくさんの人たちに愛されるジェニーが、これからもずっと大好きな散歩を楽しんでいけるといいですね。
[文・構成/grape編集部]