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「胸に刺さった」「重みがある」 川崎無差別事件に対する太田光の意見が深い

By - grape編集部  公開:  更新:

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2019年5月28日に神奈川県川崎市で起きた、無差別殺傷事件。

50代の男性がスクールバスを待っていた児童たちを刃物で襲い、わずか数十秒の間に19人を殺傷した後、自ら首を切り自殺しました。

容疑者の死亡により、凶行にいたった経緯や真相は明らかになっていません。

容疑者が複雑な家庭事情にあり、引きこもりの状態だったことを受け、一部では「自分の境遇を社会のせいにし、他人を道連れに無理心中をはかったのではないか」といった見解があることから、ネット上では「死にたいなら1人で死ぬべき」といった声も。

そういった考えに対し、世間では「その通り」「自殺をうながすような発言は控えるべき」といった、賛否の声が相次いでいます。

川崎無差別事件に、太田光「キッカケさえあれば」

同年6月2日に放送された情報番組『サンデージャポン』(TBS系)では、事件について特集。

世間で賛否を巻き起こしている「死にたいなら1人で死ぬべき」という意見について、MCを務める太田光さんは、次のような自身の考えを語りました。

「1人で死ね」っていう気持ちも、それはもう要するに「甘えるな」ってことだと思うんだけど。

この犯人の場合は、要はその、自分も死ぬわけじゃないですか。自分の命も大して重く見ていないというか。自分が思っているような自分じゃなかったんだと思うんだよね。

で、それは「俺って生きててもしょうがないな」と。だけど最後に何か1つ大きなことをする。でも、自分の、これって誰しもが特定の病気とかではなくて、そういう思いにかられることって、誰しもがあって。

俺なんか同じ50代ですけど、やっぱり高校生ぐらいの時に、俺、何にも感動できなくなった時があったんですよ。

ものを食べても味もしない、そういう時に「このまま死んでもいいな」っていうぐらいまでいくんだけど、そうなっちゃうと人の命も。自分がそうなら人の命だってそれは、大切に思えないよね。

サンデージャポン ーより引用

「生きていることに違和感があった」という、学生時代に起きた心境の変化を告白した太田さん。

「自分の場合は美術館でピカソの作品を見たことがキッカケで、いろんなことを好きになったり感動したりできるようになった」と、当時の状況を振り返りました。

太田さんは、続けて「容疑者のような人間はすぐ身近にいるはず」と訴え、死を望んでいる人たちに向けて、こう訴えかけました。

俺は、すぐ近くにいると思うのね、彼のような人が。

だからそこをいま「自分って、死んでもいい」って思っている人は、もうちょっと先にそれ(楽しさや生きがい)を見つける、すぐ近くにいるよってことを知ってほしいっていうか。

キッカケさえあればって思うんだよね。

サンデージャポン ーより引用

自身の経験をもとに語った太田さんの言葉に、視聴者からはさまざまな意見が寄せられています。

・つらい思いをしてきた人の言葉には、重みがある。

・「自分の命すら大切に思えないなら他人の命も思えない」という言葉が、胸にグサリときた。

・太田さんの発言は「自分の身近で起こり得ること」として事件の根本的な問題を見つめているからこそ、できるものだと思う。

容疑者の犯した凶行は、どんな理由があるにせよ、決して許されることではありません。

一方で、太田さんのいうように、孤独な思いを抱えてギリギリのところで精神のバランスを保っている人が身近にいる可能性もあるでしょう。

もう二度とこのような痛ましい事件が起こることのないよう、社会全体が考えていくべき問題だといえます。


[文・構成/grape編集部]

出典
サンデージャポン

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