イタズラで勝手に… 深夜に浮かび上がった京都『五山送り火』の『大文字』
公開: 更新:
バターは焼いた後?先? 正しい塗り方に「ゾッとした」朝食の定番である、バタートースト。バターの濃厚なコクが染み込んだトーストは、何度食べても飽きないおいしさですよね。 筆者も朝ごはんは毎日といっていいほど、バタートーストを食べています。 そんなバタートーストですが、焼く前...
2024年のクリスマスは特別! この日に起きる『天体現象』が?2024年12月25日未明、東の空に姿を現す、おとめ座の1等星『スピカ』が月に隠される『スピカ食』という現象が起こります。空からのクリスマスプレゼントがロマンチックですね。
- 出典
- 産経新聞
毎年、京都府で8月16日に行われている『五山送り火』。
精霊を再び冥府(死後の世界)に送るという意味をもつ『五山送り火』は、京都府の夏の伝統行事として広く知られています。
※写真はイメージ
何者かによって『大文字』が浮かび上がって…?
前述した通り、『五山送り火』が行われるのは毎年8月16日。しかし、2020年8月8日、京都府京都市左京区にある如意ケ嶽(大文字山)に『大文字』が浮かび上がりました。
8日に浮かび上がった『大文字』は公式なものではなく、何者かが如意ケ嶽(大文字山)に入山し、勝手に照らしたものとのこと。
この事態に、『京都五山送り火連合会』会長で『大文字保存会』の長谷川英文理事長は、このように怒りをあらわにしています。
今回の騒動に、多くの人がコメントしました。
・大切な伝統行事を、ただの夏のイルミネーションくらいにしか感じていないのかな。行事を守ってきた人たちの気持ちも考えてほしい。
・伝統ある慣習行事には積み重ねた様式がある。独善的な行動で軽んじてはならない。
・『五山送り火』は帰ってきたご先祖さまを再び冥界へ送るもの。その意味を全く理解していない。伝統を踏みにじられた地元住民として、腹が立ちます。
同月16日に行われる『五山送り火』は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、市民や観光客が密集してしまわないよう規模を大幅に縮小して行われることが発表されていました。
当日は文字全体に点火するのではなく、中心など数か所にのみ点火し『大』の文字として浮かび上がらない予定とのこと。
『五山送り火』は地元の人々や、ボランティアによって支えられ、数百年という歴史が民間で受け継がれている行事です。
伝統行事の意味や、守ってきた人たちの想いなどを考えれば、到底やっていいことではありませんね。
[文・構成/grape編集部]