「父の御朱印帳を返して!」 川越八幡宮での盗難に「酷すぎる」「罰当たり」の声
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神社や寺院を参拝した証として、寺社の僧侶や神職が押印してくれる御朱印は『神様との縁を結んだ証』とされています。
一筆ずつ僧侶や神職が寺社名とご本尊の名称、日付をしたため、押印された御朱印帳は、とても神聖なものです。
「盗難された父親の御朱印帳を返して!」娘の投稿が話題に
2019年6月19日に@MickexyMiwaさんがTwitterへ投稿した、『呼びかけ』が話題になっています。
同月16日の10時ごろ、埼玉県川越市にある川越八幡宮を訪れた、投稿者さんの父親。
父親は受付で御朱印をお願いし、番号札を受け取りました。しかしその後、何者かが受付で「番号札をなくしてしまった。5番の者です」といい、父親の御朱印帳を持ち去ってしまったといいます。
投稿者さんによると、父親の御朱印帳は日光東照宮で購入した物で、現在は販売されていないとのこと。
御朱印帳には川越八幡宮を含む22か所ぶんの御朱印が記帳されており、今回の川越八幡宮で最後のページだったそうです。
川越八幡宮は、投稿者さんの父親の御朱印帳を持って行った人に対し、Facebookでこのように呼びかけました。
引き換えの番号札の提示もなく、混雑時にまぎれてよそ様の大切な御朱印帳を持ち帰られた女性、神様も悲しんでます。
これまで数年かけて、お持ち主様が日本中の神社を詣(もう)でられいただいてきた証である御朱印帳です。
どうか、どうかお戻しください!担当した当宮の巫女も、とても責任を感じ大変心を痛め苦しんでおります。
産経ニュースによると、川越署は被害届を受理し、詐欺容疑で盗難した人の行方を追っているとのこと。目撃情報によると、盗難したのは40~50代ほどの女性だそうです。
近年の『御朱印ブーム』によって、悲しいことに全国各地の寺院では御朱印の転売被害も相次いでいます。中には、転売被害を受けて御朱印の受付を中止した寺院もありました。
いうまでもなく、御朱印集めはスタンプラリーではありません。参拝した本人が記帳してもらうことに意味があるのです。
きっとこの御朱印帳は、神聖なものというだけでなく、父親にとってこれまでの旅の思い出が刻まれた品でもあるでしょう。
一刻も早く、御朱印帳が投稿者さんの父親の元に戻ってくるのを願うばかりです。
[文・構成/grape編集部]