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神社での参拝の正しい作法 鈴を鳴らすタイミングや賽銭に最適なお金の金額は?

By - grape編集部  公開:  更新:

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神社での参拝の正しい作法 鈴を鳴らすタイミングや賽銭に最適なお金の金額は?

受験や正月、お宮参りなど、神社に参拝に行く人は少なくありません。

いつもなら賽銭箱にお金を入れて、願いを伝えて終わりの人も多いでしょうが、せっかくならきちんと参拝したいものです。

そんな神社の参拝方法で気になる、作法や賽銭の金額、鈴を鳴らすタイミングなどをご紹介します。

神社の参拝は鳥居をくぐるところから 歩いてはいけない場所や手水舎の作法

参拝方法に関しては知っているという人も多いかもしれませんが、今回は神社に入るところから説明します。

神社の参拝方法について取材に協力してくれたのは、千葉県野田市にある『櫻木神社(さくらぎじんじゃ)』。

野田市最古の神社ながら、新しいことへの取り組みを多々取り入れている先進的な神社です。

神社の参拝作法①:鳥居のくぐりかたと注意点

まず初めに、神社に大鳥居がある場合は、そこから参道を歩き神社に向かいましょう。

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櫻木神社の場合は、駐車場に大鳥居があるので、車で参拝に来たらそのまま神社に向かうことができます。

鳥居をくぐった先は神様の領域なので、大鳥居をくぐる時は「お邪魔します」という気持ちで、まずは一礼をしましょう。

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その後、参道を歩いて拝殿に向かうのですが、この時に注意したいことが。

神社内の道の真ん中は正中(せいちゅう)と呼ばれ、神様の通り道といわれています。

歩く時は、なるべく左右どちらかの端に寄って歩くといいそうです。

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参道を歩いていくと、神社によっては神門があります。櫻木神社では、このような立派な神門が構えていました。

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神門の前でも一礼をしてから入りましょう。

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神社の参拝作法②:手水舎の作法

神社に入ったら、まずは手水舎(てみずや)で手や口をすすぎ、身を清めます。

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一般的なひしゃくを使った身の清め方はこちらです。

1 右手でひしゃくを持ち、水をくむ。

2 左手を洗い、ひしゃくを持ち替えて右手を洗う。

3 もう一度右手にひしゃくを持ち替え、左手に水をためて口をすすぐ。

4 左手をもう一度洗い、最後にひしゃくを立て、持っていた柄の部分に水をかけて洗う。

5 静かにひしゃくを戻す。

多くの神社ではこのような作法で、手水舎を使います。

ただ、令和2年8月現在、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、不特定多数との接触が増えるひしゃくを撤去してしまっている神社もあるのでご注意ください。

また、櫻木神社のようにひしゃくを使わずに身を清められる手水舎もあります。

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このような場合は、以下の順番で身を清めましょう。

1 左手を洗い、右手を洗う。

2 左手で水をくみ、口をすすぐ。

3 もう一度左手を洗う。

ひしゃくがない分、作法がだいぶ簡略化されるようです。

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身を清めたら拝殿に向かいましょう。

神社の参拝で賽銭を入れたり、鈴を鳴らしたりするタイミングは?

ここからは、拝殿での参拝方法を説明します。

神社の参拝作法③:賽銭の入れ方、鈴の鳴らし方

まず拝殿の正中に対して右か左に寄りましょう。

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もし拝殿の前を横切ることがある場合は、神様の前を通過することになるので、軽くお辞儀するようにします。

賽銭箱のある石段に上がったら、小揖(しょうゆう)という15度くらい身体を傾けたお辞儀をしましょう。

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その後、自身が正中の左側にいれば左足から、正中の右側にいたら右足から3歩進みます。

神様の位置から遠い足を最初に踏み出すようにするといいそうです。今回は、拝殿の左側にいるので、左足から進みます。

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次に身体を45度傾ける深揖(しんゆう)を行います。

神社での参拝の正しい作法 鈴を鳴らすタイミングや賽銭に最適なお金の金額は?

櫻木神社には鈴がありませんが、鈴のある神社ではこのタイミングで鳴らすといいそうです。

そして、静かに賽銭を入れましょう。

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この後、二礼二拍手一礼に入るのですが、ここでも気を付けたいポイントが。

ここでの礼は、90度という、とても深いお辞儀になります。これは畏敬の念の表れで、基本的に90度のお辞儀は神様に対してしか行わないそうです。

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さらに拍手をする時にもポイントがあります。

それは手の合わせ方。

すべての指をそろえて手を打つのではなく、右手を第一関節分ほど、下げて打つようにするといいそうです。

神社での拍手のやり方を巫女さんが実践!

手を打ち終わったら、手を合わせて神様にお参りをしましょう。

最後に90度のお辞儀を一度します。

これで参拝は終了…と思ってしまいますが、実は続きがあるのです。

二礼二拍手一礼が終わったら深揖をして、今度は神様に対して近い方の足から後ろに3歩下がります。今回は、右足から下がります。

この時、神様にお尻を向けるのは不敬になるので、前を向いたまま後ずさりしましょう。

最後に小揖をして参拝は終了となります。

神社での参拝の正しい作法 鈴を鳴らすタイミングや賽銭に最適なお金の金額は?

拝殿前の参拝の手本を、櫻木神社の巫女さんに見せてもらいました。ぜひ参考にしてくださいね。

神社での参拝方法を巫女さんが実践!

以上が神社の入り口からの正しい参拝方法です。

とはいえ、人が多くいる初詣の時にこのような参拝をしていては時間がかかり、順番が回らなくなってしまうため迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。

形式にこだわりすぎず、状況を見て、その時に則した参拝方法をとるとよいかもしれませんね。

また、今回の参拝は一般的な方法を教えてもらいましたが、神社によって異なることがあります。

気になる人は該当の神社の参拝方法を調べてみください。

神社の参拝っていくらお金を入れたらいいの? 気になる参拝の順番は

さて、参拝の賽銭はいくら入れるのがいいのでしょうか。

よくいわれているのが、縁結びのお願い事をする時は『ご縁があるように』という意味で、『五円玉』を使うといいといわれています。

賽銭事情について、櫻木神社の巫女さんに話を聞いてみました。

神様は心が広いので、値段は気にされていないと思います。

具体的な金額は特にありませんので、ご自由に入れてくださって問題ありません。

金額を気にするよりも参拝者の気持ちを賽銭に託して入れる方がよいでしょう。

神社の参拝作法④:参拝の順番

ほかにも気になるのが、参拝の順番。

神社での参拝の正しい作法 鈴を鳴らすタイミングや賽銭に最適なお金の金額は?

神社によっては複数の神様を祀る社がありますが、どこから参拝するのが正しいのでしょうか。

神社にお参りにいらしたら、まずは拝殿に参拝されるといいでしょう。

その後に、櫻木神社の場合では天満宮や日天社などにお参りされるといいと思います。

まずは拝殿に行き、その後に周りの社を回っていくのがよいそうです。

神社での参拝の正しい作法 鈴を鳴らすタイミングや賽銭に最適なお金の金額は?

今回の参拝方法は、櫻木神社で教えてもらった一般的な作法です。神社によって異なることもあるので、気になる方は個別に神社での作法を調べてみるといいかもしれません。

正しい作法で参拝を行って、気持ちよくお祈りしたいものですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
櫻木神社

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