「障がい者に国会議員が務まるか?」 おじさんが『あの人』と叫ぶ
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2019年7月21日に行われた参議院選挙で、難病『ALS(筋萎縮性側索硬化症)』患者の船後靖彦さんと、脳性まひで重度障がい者の木村英子さんが『れいわ新選組』から出馬し、当選しました。
2人はいずれも手足を動かすことが難しいなどの障害を抱えており、介護が必要な状態です。国会では移動や意思表示をサポートする対応が必要とされています。
重度障害や難病を持つ当事者が国会に議席を得たことに、世間では「画期的なこと」といった前向きな意見もあれば「審議に耐えられるのか」「障がい者のサポートに税金を使うのは無駄」など否定的な意見も上がっています。
せやろがいおじさん 「重度障がい者の当選」について叫ぶ
『せやろがいおじさん』という名前でYouTubeに動画を公開している、お笑いコンビ『リップサービス』のツッコミである榎森耕助さん。
沖縄県の美しい海を背景に、主に社会問題や時事ネタを扱い、動画を通して多くの人に訴えかけています。
今回、せやろがいおじさんは、障害を持つ2人の議員に対する「障がい者に国会議員が務まるのか」という疑問の声について、スペシャルゲストとともに意見を叫びました。
『障がい者の政治利用』に異議
今回の動画に登場したのは、文筆家でタレントの乙武洋匡さん!
このコラボは乙武さんが、Twitter上でせやろがいおじさんにオファーを送ったことで実現したそうです。
「障がい者の政治利用だ」という批判の声に対して、乙武さんは次のように一刀両断しました。
「2人の当選をきっかけに、誰もが公平に政治参加できるような社会を作ろう」という、乙武さんとせやろがいおじさんの願いで締めくくられた今回の動画。ネット上では、さまざまなコメントが寄せられました。
・本人が出馬を決意したのに、政治利用だと批判するのは差別なんじゃないか。
・面白かった。いまの乙武さんがいうと、ある種の説得力がある。
・障害があろうとなかろうと、国をよくしたい気持ちを行動に移せる人を応援したい!
この国には、さまざまな立場や状況の人が暮らしています。
国会が、国民の代表である議員の多様性を受け入れ、働きやすい環境の整備を公費で行うことは、社会にとって大きな意義があるかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]