寄付をすると返礼品が貰える『うまふく』オープン!障がい者福祉施設の改善に
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臨時休業をした整体院 入り口にあった『貼り紙』に「これは仕方ない」「いい職場」2024年11月14日に、ある理由で臨時休業をした、同店。 「お許しください」といった言葉とともに、臨時休業を知らせる貼り紙を、Xのアカウント(@msgCura)で公開したところ、大きな注目を集めることになりました。
買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」
全国の障がい者福祉施設(以下、福祉施設)に対する、寄付金募集サイト『うまふく』がオープンしました。
『うまふく』とは、福祉施設に対する寄付と、寄付に対する返礼品で、福祉施設の商品や活動のPRと、今後の取り組みのための資金調達を目指したサービスです。
少しでも改善させるために
一般企業への就労が困難な障がい者が、生活訓練や生産活動を行う福祉施設では、多くの施設で食品や手工芸品などを製造・販売しています。
しかし、作業工賃は全国平均で1人月額1万5千円程度(平成27年 厚生労働省調べ)と低くいのが現状です。
福祉施設の利用環境を改善していくには、収益増大に向けた販売促進や認知度向上、商品開発や生産体制整備のための資金調達が必要になります。
そこで『うまふく』は、以下のような取り組みで、福祉施設への理解促進と寄付の拡大を目指しています。
1.商品や活動をPRして、福祉施設の販売促進につなげる
取り組みや寄付金の使い道をサイト上で紹介。さらに、返礼品として商品を送ることで、顧客層の拡大につなげます。
2.規格外の商品等を返礼品として使用し、製造の無駄を削減
品質には問題ないが、何らかの理由で販売できないものを返礼品として使用し、これまで廃棄されていた商品を福祉施設のPRや資金調達に役立てます。
3.返礼品と寄付金控除で、寄付ユーザーにもメリットがある仕組み
寄付ユーザーは、寄付金に応じた返礼品を選択し、実際に商品を試すことができます。また、社会福祉法人や認定NPO法人に対する寄付金は、寄付金控除の対象となり、所得税や住民税が一部控除される場合があります。
今後は、掲載施設を全国の都道府県に広げ、2017年年末までに10施設、2018年末までに50施設の掲載を目指していくそうです。
ふるさと納税のように、寄付することで所得税などが控除される場合がある『うまふく』。福祉施設の環境が少しでもよくなるように、こういった活動が広まってほしいものです。
うまふく
※寄付金控除の適用を受けるには、確定申告等の手続きが必要となります。
[文・構成/grape編集部]