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「ブルーシートに18万請求」 被災者を狙う『悪質商法』が酷すぎる…

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

2019年9月8日の夜から9日の朝にかけて、首都圏を襲った台風15号『ファクサイ』。

記録的な暴風や大雨により、建物が損壊するなどの被害が出た千葉県では、いまなお約6万7千戸が停電し、断水も長期化しています。

ブルーシート詐欺に注意

朝の情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)は、2019年9月17日の放送で、被災地で多発する悪質商法を特集しました。

番組によると、台風の被害が特に大きいといわれる千葉県南部で、家屋の修繕などで業者に高額な請求をされるケースが発生。

被災者に屋根瓦の修理をうたって近づき、ブルーシート1枚をテープで養生したのみで18万円もの支払いをさせたそうです。そしてその業者は「あとでまた工事に来ます」といい、そのまま連絡が取れなくなってしまったといいます。

そのほか、君津市で自称『施工業者』を名乗る男から「家屋修繕の保険手続きを一任してもらえればスムーズに進められます」などといわれる不審電話や、佐倉市で市職員を名乗り『被災地への義援金』を呼び掛ける不審電話があったことを紹介しています。

番組の司会を務める小倉智昭さんは、佐倉市の『義援金を呼び掛ける電話』について、次のようにコメント。

ひどいと思うのは、被災地で困っている人たちから義援金を集めるわけもないのですが、「でも、ほかにはもっとご苦労なさっている人もいるだろう」と出しちゃう人もいると思うんだよね。

とくダネ! ーより引用

さらに小倉さんは「困っている人の足元を見て詐欺まがいのことをするなんて、許せない」と怒りの声を上げました。

鴨川市の注意喚起

また鴨川市では、市の公式ウェブサイトで以下のような注意喚起を行っています。

【災害に便乗した詐欺や悪質商法にご注意】

被災した家屋の修理を業者に依頼するときは、見積書などで工事の内容や金額を確認してから契約しましょう。

また市内では、修理代を先払いさせ、連絡が取れなくなるという詐欺被害が発生する心配がありますので、十分にご注意ください。

家屋の損壊により家に鍵がかからないお宅では、避難所への避難の際や、外出の際、貴重品類は常に身に着けておくなど、空き巣犯罪にも気をつけましょう。

鴨川市 ーより引用

ネット上では、こうした詐欺について次のようなコメントが寄せられました。

・本当に信じられないし、腹が立つ。

・屋根にブルーシートを貼れない人や、お年寄りなどは特に気をつけて欲しいです。

・熊本でもありました。お年寄りの足元をみて不当な料金をふんだくる。みなさんでご注意を!

いまなお家屋の修繕が進まず、ワラにもすがる思いでいる被災者の人たちはたくさんいます。

そうした被災者の心を傷つける卑劣な行為は、本当に許しがたいものです。

見覚えのない番号からの電話や、業者からの「保険が適用される」「補助金が出る」といった情報は簡単に信用せず、分からないことがあったら必ず役所に問い合わせるようにしましょう。


[文・構成/grape編集部]

出典
鴨川市とくダネ!

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