これは引っかかる… 実際に届いた『詐欺のハガキ』を読んで感じたこと
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今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

スリッパがない時どうする? 消防士のやり方に「勉強になった」「やってみます」2025年3月16日、兵庫県尼崎市にある尼崎市消防局(以下、消防局)は、Instagramアカウントで災害時に役立つ簡易スリッパの作り方を、紹介しました。
高齢者を狙った悪質な詐欺は、『オレオレ詐欺』だけでなくあらゆる手段が横行しています。
祖母と暮らす筆者の自宅にも、高齢者を騙す1枚のハガキが届きました。
詐欺ハガキの全文
届いたハガキに書かれていたのは『消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ』。ハガキに書いてあったのは以下の通りです。
消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ
この度、ご通知いたしましたのは、貴方の利用されていた契約会社、もしくは運営会社側から契約不履行による民事訴訟として、訴状が提出されました事をご通知致します。
管理番号○○裁判取り下げ最終期日を経て訴訟を開始させていただきます。
尚、このままご連絡なき場合は、原告側の主張が全面的に受理され、執行官立会いの下、給与差し押さえおよび動産、不動産の差し押さえを強制的に執行証書の交付をご承諾いただきます様お願い致します。
裁判取り下げなどのご相談に関しましては、当局にて承っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
尚、書面での通知となりますので、プライバシー保護の為、ご本人様からご連絡いただきます様、お願い申し上げます。
本物らしく難しい言葉を連ねた文は、何も知らない高齢者を焦らせるような内容になっています。
また、怪しんだ家族が連絡しないようにか、「宛先の本人から電話をしてほしい」という怪しい一文も。
高齢者に考えさせない時間の拘束
文面の下に書かれていた取り下げ最終期日は、ハガキが届いた翌日に設定されており、考える時間の余裕を持たせないようにしているようです。
『法務省管轄支局 民間訴訟告知センター』と書かれた住所を見ると、東京都内の大きなビルが建っているところでした。
どうやら、ハガキによって住所は異なるようでほかの地名が書かれたハガキも報告されています。
法務省はこのようなハガキに対して、警鐘を鳴らしていました。
2年以上前から、同様のハガキが出回っていますが筆者の自宅に届いたのはこれが初めてでした。
このようなハガキがあることを知っていても、実際に届くと少し焦ってしまうもの…すぐに詳細を調べました。
警視庁も、Twitterで注意を促しています。電話をかけてしまうとお金を騙し取られるようです。
もし、このハガキを筆者ではなく祖母自身が手に取って電話をしてしまっていたら…と思うとヒヤリとします。
すぐに相談ができる家族や近所の人とのコミュニケーションも大切だと実感しました。
詐欺は絶対に許せない行為です。引っかからないよう意識を高めることはもちろん、周囲の人に「こういったハガキの存在」を伝えることも大切です。
[文・構成/grape編集部]