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![冷やし中華の写真](https://grapee.jp/wp-content/uploads/2024/07/104987_main3-768x576.jpg)
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- 出典
- @w_interface
2019年9月に幕を開けた、『ラグビーワールドカップ2019日本大会(以下、ラグビーW杯)』。
本大会は日本が開催国であり、東京都の東京スタジアムや神奈川県の横浜国際総合競技場をはじめ、全国で12の施設が会場として使用されました。
岩手県釜石市にある釜石鵜住居復興スタジアムも、ラグビーW杯の会場の1つです。
2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた釜石市が、復興への想いを込めて震災後に建てた釜石鵜住居復興スタジアム。
ラグビーW杯の開催によって世界中から多くの人が集まり、熱い試合が繰り広げられました。
ラグビーW杯での使用終了後、ファンゾーンに掲げられたメッセージ
釜石市を訪れた際、ファンゾーンに立ち寄った冬顔(@w_interface)さん。
ファンゾーンとは、ラグビーW杯の期間中に開催都市で設置され、試合のライブ中継などが行われるイベントスペースです。
釜石鵜住居復興スタジアムで行われるラグビーW杯のすべての試合終了後、釜石ファンゾーンに設置されていたのは1つのホワイトボード。
そこには、このようにつづられていました。
台風19号によって被災されたみな様につつしんでお見舞い申し上げます。
釜石でのラグビーW杯2試合目は、台風で中止というとても残念な結果となりました。
それでも…魂のこもった試合で見事なアップセットを見せてくれたウルグアイ。
7月に続き二度も鵜住居スタジアムで試合をしてくれたフィジー。
試合が中止となってもキャンプ地の宮古市の子供たちと心温まる交流をしてくれたナミビア。
そして、釜石市内で台風災害の復旧ボランティアに汗を流してくれたカナダ。
世界とつながれたこの1か月で私たちが得たものは、本当にたくさんありました。震災の時に世界中から受けた支援への感謝も、きっと伝えられたと思います。
復興とともにあった釜石のW杯の半分は新たな自然の猛威で中止となりました。
次々と立ちはだかる壁に歩みを止められても、また新たに進み直す。どれだけ後戻りさせられても、再び立ち上がって前へ進む。…まさにラグビーと同じなのかもしれません。
つらく厳しいことではありますが、何度でもスクラムを組み直し、少しずつでも前へ進みましょう。ここは、ラグビーのまち釜石!
本来、釜石鵜住居復興スタジアムでは10月13日にナミビア vs カナダの試合が行われるはずでした。しかし、台風19号によって中止になってしまったのです。
両チームは自ら日本でのボランティア活動を提案し、ナミビア代表とカナダ代表は多くの人を元気付けました。
「この恩は忘れません」 試合中止のカナダ代表の『誠意』に日本中が涙
試合中止のナミビア代表がとった行動に、「ありがとう」の声 選手が提案したのは…
東日本大震災で甚大な被害を受け、力を合わせて復興した結果ラグビーW杯の試合を行うことができるほど立ち直った釜石市。
今回も台風という自然災害によって試合は中止になってしまいましたが、再び『人の温かさ』を感じる出来事が起こりました。
失ったものがあると同時に、かけがえのないものがそこにはあったはずです。
スクラムとは、なんらかの形で試合が中断となった時、プレーを再開するために陣形を組むこと。きっと『ラグビーのまち釜石』はみなで力を合わせ、何度でも前を向いて強く歩んで行くことでしょう。
[文・構成/grape編集部]