自宅で介護をしない家族は冷たい?『在宅介護をしない理由』に考えさせられる
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誰もが直面する可能性がある『親の介護問題』。介護には在宅のほか、民間や公的な介護施設への入居など、幅広い選択肢があります。
しかし、施設への入居を選んだ家族にはこんな質問をする人も。
「どうして自宅で親の介護をしないの?」
質問者の中には在宅介護を推奨する人もいて、「愛情があるなら自宅で親の面倒を見るべき」「介護職に就く人材が不足しているから、在宅介護を選んで社会の負担を軽くして」などの声が上がっています。
しかし、在宅介護以外を選んだ家族の事情はさまざま。家族にとっては、その選択がベストなのです。
家族の日常漫画をブログで公開している、ヒカリさん一家のケースをご紹介します。
『我が家が在宅介護しないワケ』
ヒカリさんの70代の父親は、2017年の秋に脳梗塞で倒れ、右脳を全摘出することになりました。
その後、手厚い介護が必要とされる『要介護5』の状態だと認定され、住宅型有料老人ホームに入居。多くの後遺症を抱えながらも、車いす生活をしています。
老人ホームに定期的に通っているヒカリさんは、ある時に友人から久しぶりの電話を受け、家族の歴史を振り返ります。
友達の近況に驚いたヒカリさん。言葉をかけるうちに、父親の介護に対する自分の気持ちを振り返ることになりました。
田舎で小規模の会社を経営していた父親は、友人や恋人たちとの自由な暮らしを望んで家を出ています。
在宅介護をする場合、好きで別居を選んだ父親にとっての自宅とは、一体どこなのでしょうか。