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マツタケが絶滅危惧種に 日本ならではの秋の味覚として守って欲しい

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

匂いマツタケ、味しめじ。

味覚の秋ですが、日本ならではのマツタケの味がかなり遠のいています。以前は 故郷岡山(津山)の松林を持っている友人が、毎年数本送ってくれていたのですが、10年程前からバッタリ途絶えてしまいました。

元気な松林が減って来ているという話でした。数年前 形の良いおおぶりのマツタケが、1本1万円という話を聞き、度肝どぎもを抜かれたことを思い出します。

そのマツタケが 更に遠のくようです。先日 マツタケが絶滅危惧種として指定された という新聞記事を読みました。

かつて若かりし頃、竹籠かごを腰にぶら下げて、松茸狩りに出掛けたこともありますし、大き目のものを焼いて食べ、どびん蒸しや、マツタケごはんで舌鼓したつづみを打ったことなどは、もう遠い記憶となりました。昭和も遠くなりにけり…。

ところで 今回の絶滅危惧種の発表では、太平洋のクロマグロもニホンウナギも、絶滅危惧種に指定されており、日本人が馴染んだ美味しい食材が、ドンドン遠のいています。

秋を迎え色づく山に、そろそろ マツタケやしめじが出る頃だな…と思いを馳せたことでしたが、今は夢のまた夢…。でもこのマツタケの味を 次の世代に贈るためには、松林を管理し、マツタケが生える環境を作ることも必要ではないかと思いますね。

これも漁獲量が減りつつある秋刀魚さんまは、まだ何とか庶民の味として残っていますので、マツタケも日本ならではの、とって置きの秋の味覚として 守って欲しいと願います。

匂いマツタケ味しめじ というものの、マツタケの味は格別です。負け惜しみで、味はしめじの方が上だと庶民が言う表現ですが、どうやら今年も、その表現の秋になるような気がしております。

<2020年8月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2020年現在、アナウンサー生活62年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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