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安倍首相が辞任を表明 「コロナ対応に障害生じること、避けたい」

By - grape編集部  公開:  更新:

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2020年8月28日、安倍晋三首相が官邸で記者会見を開き、総理の職を辞する意思を表明しました。

同日17時から実施された会見の冒頭で、安倍首相は新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の現状の対策について報告。また、自身の健康問題について触れ、同年8月に持病の『潰瘍性大腸炎』が再発したことを明かしています。

この8年近くの間、持病をコントロールしながらなんら支障なく大臣の仕事に日々、全力投球することができました。

しかし、本年6月の定期健診で再発の兆候が見られると指摘を受けました。

その後も薬を使いながら、全力で職務に当たって参りましたが、先月中頃から体調に異変が生じ、体力をかなり消耗する状況となりました。

8月上旬には潰瘍性大腸炎の再発が確認されました。

今後の治療として、現在の薬に加え新しい薬の投与を行うこととなりました。

今週初めの再検診においては、投薬の効果があるといわれたものの、この投薬はある程度継続的な処方が必要であり、予断は許しません。

政治においては、最も重要なことは結果を出すことであると私は政権発足以来そう申し上げ、この7年8カ月、結果を出すために全身全霊を傾けて参りました。

病気と治療を抱え、体力が万全ではない中、大切な政治判断を誤ること、結果を出さないことがあってはなりません。

国民のみなさまに、自信を持って応えられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にあり続けるべきではないと判断いたしました。

総理大臣の職を辞することといたします。

最大の課題であるコロナ対応に、障害が生じることはできる限り避けなければならない、この1か月程度その一心でありました。

悩みに悩みましたが、この足元において7月以降の感染拡大が減少傾向に転じたこと、冬を見据えて、実施すべき対応策を取りまとめることができたことから、新体制に移行するのであればこのタイミングしかないと判断いたしました。

FNNプライムオンライン ーより引用

持病で体調が悪化し、首相の職務を続けるのは難しいと判断したという安倍首相。

支持者に感謝の言葉を述べると同時に、自身の最大の課題であった北朝鮮拉致問題や憲法改正の解決をしないままでの退陣について、次のように気持ちを語っていました。

拉致問題をこの手で解決できなかったことは、痛恨の極みであります。

両者との平和条約、憲法改正、志半ばで職を去ることは、断腸の思いであります。

FNNプライムオンライン ーより引用

ネット上では会見を見ていた人からさまざまなコメントが寄せられています。

・お疲れさまです。まずは、お体をお大事に。

・前例のないコロナ騒動。何をしても批判される中よくここまでやってきたと思います。

・お疲れ様でした。賛否はあるけれど、今はただ、治療に専念されてほしい。

・政策や対応について賛否はありますが、まずは総理大臣という大役を長年継続されたことに感謝です。

2012年12月の第2次内閣発足から約7年半。憲政史上、最長記録を更新した長期政権が幕を閉じます。

安倍首相は「コロナウイルス禍の中で職を辞することになり、国民のみなさまに心よりお詫び申し上げます」と陳謝し「次の首相が任命されるまで、最後まで責任を果たしたい」と述べました。


[文・構成/grape編集部]

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出典
FNNプライムオンライン

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