ある日、謎の荷物が届き…? その正体に「感動」「いい意味で裏切られた」
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調理・昼食のほかにも、たくさんの面白い旅程がありました。
ここからは、筆者が選んだCコースがどんな内容だったかをご紹介します。
中之条町は、2年に一度『中之条ビエンナーレ 国際現代芸術祭(以下、中之条ビエンナーレ)』というアートの祭典を開催しています。
国内だけでなく海外のアーティストと中之条町の人々が協力して開催するその祭典には、多くの観光客がやってくるのだとか。
また、参加したアーティストが中之条町を気に入り、そのまま移住することもあるそうです。
今回、中之条町の紹介をしてくれる『CLEMOMO』の2人も、以前参加した『中之条ビエンナーレ』をきっかけに移住してきたのだとか。
2人は、中之条町で制作したアートや作品のコンセプトなどを紹介してくれました。
参加者が2人に質問するなどして、『CLEMOMO』との交流を楽しむことも。現地のアーティストと直接言葉を交わせるのは、オンライン旅行ならではの楽しみかもしれません。
300年前から存在する仏像を修復!石工職人の齋木さん
昼食後のCコースでは、『CLEMOMO』の2人が中之条町で気になっているアーティストに会いに行くという形で中之条町の魅力を紹介してくれました。
まず紹介してくれたのが、石工職人の齋木さん。
2020年春、『CLEMOMO』の2人が中之条町にある嵩山(たけやま)に登った際、山中にたくさんの仏像があることに驚いたのだとか。
その数は、なんと160体以上。
『CLEMOMO』の2人は、「こんなにたくさんの仏像を誰が設置したんだろう?」と疑問に思い調べたところ、石工職人の齋木さんにたどり着いたのだそうです。
嵩山の仏像は約300年前から存在しているのだとか。
石工職人である齋木さんは、中之条町の人々と協力して、損傷していたたくさんの仏像を山から下ろし、修復して、再び元の場所まで背負って戻すという作業を約2年半かけてやり遂げたそうです。
その後、『CLEMOMO』が参加者に代わって、仏像を彫る体験をさせてもらうことに…。齋木さんが製作途中の仏像をノミで削る作業を見守ります。
見守る参加者からは「怖い!気を付けて」「見てるこっちがハラハラする!」などの声が…。画面越しに手に汗握る、緊張感のある時間でした。
中之条町で愛される、元大工の木工職人冨澤さん
『CLEMOMO』が紹介してくれた、もう1人のアーティストは木工職人の冨澤さん。
中之条町にある、『中之条町ふるさと交流センターつむじ』という店舗で販売されている冨澤さんの作品に感銘を受け、今回インタビューをすることになったのだとか。
約40年近く中之条町で大工として働いていた冨澤さんはその経験を活かし、今では木工職人として10年間、竹トンボや、木のボタンなど、かわいらしい小物を作成しています。
冨澤さんは、台風で倒壊した木や、廃棄処分する木のテーブルなどを利用して作品作りをしているのだそうです。
冨澤さんの話しぶりや作品に触れた参加者からは「中之条町の穏やかな雰囲気が伝わってくる」「木のぬくもりを感じます」などの声が上がりました。
中之条町に暮らす2人だからこそ作り出せる作品の数々を、『CLEMOMO』と一緒に楽しんだCコース。
『旅じたくボックス』の中には、『CLEMOMO』と齋木さん、冨澤さんから、ささやかなプレゼントが入っていました。
『旅のかけら』という、それぞれの活動にちなんだ小物です。
現地に行かずとも、彼らの活動を詳しく知って、実際に触れることができる素敵な体験でした。