「積んでいる商品を食べていい」 立ち往生しているドライバーに伝えると?
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ダイソーのイヤホンを見た客 配色に既視感をおぼえたワケに「全く同じことを考えた」メメタァ(@memetaa_kaeru)さんが、『ダイソー』に足を運んだ時のこと。ふと目に飛び込んできたワイヤレスイヤホンのカラーリングに、既視感をおぼえたといいます。何に似ていたのかは、メメタァさんのつづったコメントとともに、答え合わせをしてみてください!
買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」
- 出典
- @iwatsukaRG
2020年12月16日、大雪によって新潟県内の関越自動車道で立ち往生が発生。2千台以上の車が巻き込まれました。
除雪作業は難航し、43時間以上を車内で過ごす人もいたようです。
多くの人が車内で2泊することになり、困ったのが食料。高速道路上のため、もちろん近くにスーパーなどはありません。
そんな中、あるドライバーの神対応がネット上で話題となりました。
岩塚製菓とドライバーの神対応に称賛の声
おせんべい、おかきなどの製造を行っている岩塚製菓。当時、配送の委託をしている株式会社魚沼運輸のドライバーが立ち往生に巻き込まれていました。
すると、そのドライバーは、周りで食糧難となっている人たちのために、配送中のお菓子を提供したというのです!
このエピソードを、実際にもらった人がネット上に公開したところ拡散され、「なんて素敵な対応!」といった声が相次いだ上、『岩塚製菓』の購買運動が起こりました。
雪国の会社だからこそ根付く想い
grapeでは、岩塚製菓に取材。当時の詳しい状況を聞きました。
―当時、どういった経緯で商品を配ることになったのですか。
大雪で配送遅延の状態が続く中、配送委託している株式会社魚沼運輸と、当社の配送を担当している部門との状況報告の中で、食べ物がなく運転手は何も食べていないということを聞きました。
「積んでいる商品を食べていい」と担当部門長が伝えたところ、運転手が周りの車にも商品を配り、商品を受け取られた人がネット上に状況を掲載されたのがきっかけです。
―過去に同様なことはありましたか。
大雪などで一時的に停滞するようなことはありましたが、ここまで長い時間はありませんでした。
また、2020年で創業73年を迎える、岩塚製菓。新潟県で生まれた会社だけに、雪で困る人を助けるといったのは会社全体での共通意識だったようです。
もともと大雪の地域で、冬に出稼ぎをしなければ生活ができない人が多くいました。「地元で雇用を生み出したい」という強い思いから、創業しました。大雪の中でお互い助け合う行動をとった次第です。
立ち往生で多くの人を救った岩塚製菓の元には、たくさんのメッセージが寄せられているといいます。
Twitterでは「分け合うドライバーさんが素晴らしい」「岩塚製菓のおせんべい、買ってきました!」「いい話だ。素晴らしい機転に拍手!」などの声が寄せられています。
大変な時にこそ、分け合ってお互いに支えあう姿が心に響きますね。
[文・構成/grape編集部]