1本100円で売られている花 安い理由を知っても「気にならない」「いいと思う」の声
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チャンスフラワーについて
チャンスフラワーについて、株式会社hananeの取締役CMO河野紗也さんに話を聞きました。
コロナ禍になって、花の需要は増えましたよね?うちでもテレワークになり、飾るようになりました。
インテリアを変えるのは難しいけど、お花だったら差し色で気持ちによって変えられますよね。お客さんからは、やはり家にいる時間が増えたため「簡単にチェンジできるインテリアだと思ってる」という声をいただきます。
テレワークだと、ここ(虎ノ門)まで買いに来ることができないので、近場のフラワーショップや、農家から買うような人も増えているようです。弊社としても、花に興味を持っていろいろなフラワーショップに行ったり農家から買ってもらえたりするのは嬉しいですね。
花が枯れてしまうと、「また新しい花を飾りたい」と思いますからね。そもそも、このようなチャンスフラワーを始めたきっかけはなんだったんですか?
元々、代表が生花店に勤めていて技術の向上のためにドイツで修行をしていました。
現地の主婦たちが1本の花を気軽に持って帰る光景が新鮮だったんです。これまで、日本ではなかなかお花を1本で持って帰ることってないですよね…。この文化を根付かせたいと思って始めました。
確かにないです…。花束になっていることが多いですよね。
野菜でも規格外があると思うんですけど、それなら花にもあるはずと思いました。農家の元に捨てられてしまう規格外の花が段ボールに入っているのを見つけて、それを有効活用したら安くいろいろな人が気軽に買ってくれるんじゃないかと思ったのがきっかけです。
『花つみ』という形で、気軽にとってもらうスタイルにしました。
なるほど。『花つみ』で花に興味を持つ人も増えそうですね。
毎日チャンスフラワーを安価で販売していると、規格内のお花が売れなくなってしまうので、自宅用として曜日限定で販売しています。
実際にここで気軽に買ってもらう。「お花って気軽に買えるんだ」と思った人が、「ギフトで花を注文したい」といってくださる方も増えているので、ステップアップとして、すそ野を広げるには最適だと思っています。
アパレルやクリーニング店でも販売している点が、ほかの店とは違うところだと思います。販売店側も嬉しいんじゃないですか?
最近は販売店に声をかけてもらってから、各地で開催することが増えてきました。
高級な洋服が多い古着店だったこともあり、年齢層が高かったそうです。ですが、『花つみ』を初めてから男性が店に寄っていったり中高生の女の子が花を買いに来たりすると聞きます。 ファミリーで子どもを連れて買って行く人もいるようで、いろいろな層との接点が花を介して持てるようです。
この日は、東京・渋谷に店を構える『AS KNOW AS DE BASE 明治通り店』で販売していました。
2021年の春頃から導入を始めたという本店。これまで女性客が多かったものの、チャンスフラワーを販売することでカップルが増えたといいます。
また、リピーターが増えるなど、店の集客にもつながり『Win-Win』なのだとか。
花を購入していた女性客に聞くと、「渋谷に来て服を見るついでに花を選ぶ。安いので嬉しい。買った花は部屋に飾る」と話していました。
農家からの評判はどうでしょう?
花の需要が年々下がっていて、おいしいお菓子とかケーキなどを渡すギフト用品が増えているようです。「花が選ばれづらい」という声を聞いていて、生産量も減少傾向です。
ギフト向けの花ばかり出していても、花を手に取る人が増えないという悩みを抱えている人も多いように感じました。 『花つみ』が気軽に花に触れる1歩として、前向きな声をもらうことが多いですね。
廃棄予定のものを引き取ってもらえるなら、農家も嬉しいですよね。
そうですね、値段が付かないものがちょっとでも収益になる。「捨てられずに楽しんでもらえるのも嬉しいし、お金にも変わるからやりがいになる」という声をもらっています。
hananeさんでは、東北の被災地にも花を送っていますよね?
はい。嬉しい反響もいただいています。「花があると華やいでいいね」という声があり、花があることで「この花ってなんだろう。どこからの花なんだろうね」と、公共施設に来館した人とスタッフとの間に会話が生まれるという話を聞きます。
2021年の3月から始めたそうですが、なぜ震災から10年を機に『東北10年ありがとうプロジェクト』を始めたのですか?
2021年3月に復興支援として東北にお花を届けるソーシャルキャンペーンを行いました。
しかし、10年という節目は、現地の人にとってはそこで終わりではありません。「継続して復興に関わらなければならない」と感じたのに加え、現地に行くとまだまだできることがあると感じたのも大きいですね。
確かに10年目は単なる経過の年で、節目ではないですよね。
10年の節目に終わってしまう団体や、10年目だけやるというところもあると現地の方からうかがいました。「ずっと見守ってもらえるのが嬉しい」という声ももらっています。