「それだけで!?」車のドアが開いて自転車と接触を回避! 目からウロコの防止策
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車のドアが急に開いて、後方を走っていた自転車がドアに衝突する
ドライバーにとっては、車を停車してドアを開ける時、後方を注意するのは当たり前のことです。
しかし、急いでいる時や考え事をしている時など、人間には注意が散漫になってしまう瞬間があります。
そんな時に、後方から自転車が走ってくると…
車のドアが急に開いて、後方を走っていた自転車がドアに衝突する
残念ながらこういった事故はなかなかなくりません。
自転車大国オランダでは?
自転車大国として知られるオランダでも、現状は似たり寄ったりでした。
オランダでは、車のドアが突然開いて、自転車が衝突する事故をドアリングと呼びますが、この手の事故は自転車と車が共存している以上、避けられないものと考えられていたそうです。
ところが、10年ほど前から「ドアリングを減らすためのドアの開け方」が普及し、ドアリングによる交通事故が劇的に減少します。
現在では、自動車教習所や運転免許を取得するための試験にも取り入れられているドアの開け方で、ダッチリーチと呼ばれています。
ドライバーが車のドアを開ける
日本では右ハンドルの車が多いため、基本的には左右が反対になりますが、考え方は同じです。
車の後方から自転車が近づいて来ます。
出典:YouTube
通常、ドライバーがドアを開ける時、ドア側の手(ここでは左手)で、ドアを開けます。
出典:YouTube
後方確認は、サイドミラーや目視で行いますが、姿勢としては決して、後方が確認しやすいとは言えません。
もし、後方確認を怠ってドアを開けた時に、後方から自転車がやって来たら…衝突事故になってしまうかもしれません。
ダッチリーチでドアを開ける
ドライバーが、ドア側とは反対の手(ここでは右手)でドアを開けると、どうなるでしょうか。
出典:YouTube
体をひねる形で、ドアを開けるため、自然と後方確認がしやすい体勢になります。
視界は、このように自然と後方に向けられます。
出典:YouTube
このドアの開け方をダッチリーチと言うのです。
「たった、これだけで!?」
そう感じる人がいるかもしれませんが、このちょっとした工夫で、オランダでは実際にドアリングによる事故が激減したそうです。
車にとっても、自転車にとっても、事故は避けたいもの。
ちょっとした工夫で、事故が減るとしたら、取り入れない手はありません。互いが安全に共存するための1つの方法として、導入してみてはいかがでしょうか。
ダッチリーチの動きを確認できる動画も公開されています