『今日、愛する息子をいじめたあなたへ』母親の力強い言葉が胸に刺さる
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国内だけではなく、今や全世界で深刻な問題と化している『いじめ』。中でも学校でのいじめの件数は年々増加。いじめは被害者がうつ病を発症してしまったり、最悪の場合自殺に陥ってしまう非常に悪質な行為です。
ある日、アメリカのコネチカット州でひとつのいじめが発覚しました。愛する息子のマイケルくんがいじめられていると知った母親は、悩んだ末Facebookにいじめをした子へのメッセージを投稿しました。
今から、私の息子がどのような人生を歩んできたか話をさせてください。
このことを知れば、きっとあなたの彼へ対する態度は変わることでしょう。
どんなに素晴らしい子どもでも、精神的に不安定になったり弱くなってしまう時があります。
そんな時、親が子どもに教えてあげるべきことは「人は人それぞれ」ということだと思うのです。
多くのことを学んで知ることはとても大切なことで、忘れてはならないことです。
マイケルは未熟児として三ヵ月早く生まれ、輸血やシャントの装着などに苦しみながら生きようと頑張っていました。
それからしばらくして、マイケルを出産した母親はこの世を去ってしまいました。
私はマイケルを出産していませんが、彼の本当の母親だと思っています。
三歳になるまで言葉を話すことができず、歯が生えてきたのも一歳の誕生日を過ぎたころだったマイケル。歩けるようになるまでも長い時間を要しました。
しかし、マイケルはいつでも楽しそうでした。私は、彼の笑顔が世界で一番大好きです。
マイケルはこの世に嫌いな人なんて一人もいません。今日自分をいじめた子のこともすぐに許し、いじめられたことすら忘れてしまう心の優しい子です。
今日あなたは、マイケルを『ブレース(歯の矯正器具)顔』と呼びましたね。
あなたは知らないかもしれませんが、マイケルは生まれつき口の中の物を上手に噛むことができません。 彼が着けているブレースは、下あごを助けるためのものなのです。
矯正が終わって器具を外せば、あなたのようにからかう人はいなくなるはずです。
「バカ」「醜い」と罵ったり、椅子を蹴ったりと酷いことをしたあなた。
決してマイケルのことを好きになってくれとは言いません。でも、彼のことを一人の人間として尊重してください。
そして彼に限らずまわりの人を大切にする、立派な人間になってください。他の人たちがどんな人生を歩んできたのか、あなたは分からないのだもの。
今回いじめだと確信する出来事が起きる前から、クラスメイトから度々嫌がらせをうけていたマイケルくん。心配する先生に対して、「大丈夫だよ。僕慣れてるから」と話していたそうです。
メリーアンさんは今回の投稿について、「正直に言うと、最初はいじめた相手に仕返しをしようと思いました。でも、そんなことをしても何も解決しません。だから私は、こうして文字で気持ちをぶつけることにしたのです」と話します。
そして、メリーアンさんは愛する息子・マイケルくんについてこう語りました。
「マイケルは本当に強い子です。彼を見ていると、私は心が温かくなります。
大変な人生を歩んできても、明るく時にはおちゃめな子に育ってくれたマイケル…。私は、彼をとても誇りに思います」
もし自分の大切な人がいじめにあっていたら、怒りに飲まれてしまうかもしれません。しかし、相手に憎しみをぶつけるのではなく、言葉で諭し理解し合う道を選んだメリーアンさん。母の偉大な愛があふれた文章に、心打たれますね。