あるゴミ置き場前の看板に漂う違和感 その正体に「誤字かと思った」「一瞬身を乗り出した」
公開: 更新:
臨時休業をした整体院 入り口にあった『貼り紙』に「これは仕方ない」「いい職場」2024年11月14日に、ある理由で臨時休業をした、同店。 「お許しください」といった言葉とともに、臨時休業を知らせる貼り紙を、Xのアカウント(@msgCura)で公開したところ、大きな注目を集めることになりました。
「お刺身いけます!」 鯛の1枚に「面構えが違う」「採用決定」マーク(@makunouchi4mark)さんがXに投稿した1枚に、このような声が続々と寄せられています。写っていたのは、スーパーマーケットで見かけたという、1尾の鯛。鯛を見たマークさんは、思わずこうアテレコせずにはいられなかったようで…。
- 出典
- アヒルの路上観察
日本語には、さまざまな表現があり使いこなすのは困難です。特に、普段から使い慣れていない言葉だと「もしかして間違っているかもしれない」と思ってしまうことがあるでしょう。そのような言葉は、日常の意外な場所で目にすることがあります。
日本語の難しさがひしひしと伝わってくる看板を紹介しているのは、アヒルの路上観察(ahimichi)さんです。どのような看板なのか、さっそく見ていきましょう。
どどんと書かれた「もせるごみ」
一瞬、書き間違えたのだろうと思ってしまう「もせるごみ」。「や」を書き加えて「もやせるごみ」と直したいと思う人もいるでしょう。しかし、この表記は間違ってはいないようです。
「もす(燃す)」は燃やすという意味で、この看板が設置されている小田原市など関東周辺部で使われているのだそう。今では関東の限られた地域のみで使われている言葉ですが、以前は東京都内の広い範囲で多くの人が使っていたといいます。
しかし、最近では東京都内で「もす」という言葉を聞いたことがある人が少なくなり、関東の限られた地域で使われる言葉として認識されているようです。
「燃す」と「燃やす」は、多くの国語辞典で同じ言葉として扱われていますが、方言や古いいい方と注釈されることが増えています。
アヒルの路上観察さんのフォロワーさんから「山梨方言で『燃す』使います」とのコメントが寄せられていました。
間違いかもしれないと思われる言葉でも、以前はあたり前のように使われていた日本語の名残りかもしれません。アヒルの路上観察さんのように、身の回りに言葉が気になる看板があれば、調べてみるのもおすすめです。まだ知らない、日本語の意外な使い方が見つかるかもしれません。
[文・構成/grape編集部]