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手塚治虫の名作『ブラック・ジャック』の新作発表へ AIとの共同制作に賛否両論

By - grape編集部  公開:  更新:

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まるで人間のように自然な文章を書く対話型AIや、特徴を伝えると、数秒でハイクオリティな画像を生み出す画像生成AIなど、近年革命的な進歩を遂げているAI技術。

幅広い一般知識と問題解決能力も備えており、あらゆる分野での活躍が期待されています。

AI技術により『ブラック・ジャック』の続きが…

日常生活のサポートや、業務の効率化など、AIを用いた新たな技術が日々発表されている2023年現在。

同年6月、AI技術を用いて、故人の名作を復活させる試みが相次いで発表されました。

漫画の神様・手塚治虫の『新作』が発表

同月12日、株式会社手塚プロダクションは、故・手塚治虫さんの代表作の1つ『ブラック・ジャック』の新作を今秋に公開すると発表しました。

『ブラック・ジャック』は無免許の天才外科医ブラック・ジャックが主人公の医療漫画。これまでに全242話が存在しています。

新作には、『ブラック・ジャック』の物語の構造や、手塚さんの画風などを学習した、AI技術を使用。

「同社のクリエイターたちとAIによる共同制作である」という点で、注目を集めました。

伝説のバンド『ビートルズ』の『新曲』も発表

また、同月13日には、ミュージシャンのポール・マッカートニーが、1960年代に世界中で人気を博したロックバンド『ビートルズ』の最後の楽曲を年内にリリースすると、イギリスのBBC放送のラジオ番組内で発表しました。

産経ニュースによると、故・ジョン・レノンが亡くなる前に残したデモテープがあり、当時『ビートルズ』のメンバーが編曲しようとしたところ、ノイズがひどく完成を断念した過去があるそうです。

しかし、AIの技術を用いたことで、過去のデモ音源からレノンの声をクリアに抽出できたため、楽曲が完成したといいます。

『新作』とは呼べない?ネット上では賛否の声

このように、使い方はそれぞれ異なりますが、AI技術をサポートに用いることで、不朽の名作がよみがえろうとしています。

しかし、手塚治虫さんも、『ビートルズ』も、偉大な功績を残しているがゆえに、ネット上ではAIの介入に対する賛否の声が寄せられていました。

【肯定的な意見】
・新作が出るのはファンとして素直に嬉しい。

・マジか…楽しみすぎるんですが…。近未来だな!

・興味深いし、有意義なAIの使い方だと思う。どれだけ面白い作品が作れるのかが楽しみ。

【否定的な意見】
・AIが関与したものを『新作』とは思えない。別物として楽しみます。

・サポートとしてのAIはありだと思うし、プロジェクトに興味はあるけど『新作』とは呼ばないでほしい…。

・こういう試みで、何をされても文句をいえない故人を持ち出してくるのは『無粋』と感じる。

「近未来的だ」と期待を寄せる声がある一方で、故人の作品にAIが関与することに対する嫌悪感がある人もいるようです。

賛否の声はありますが、AIの発達により、少し前までは考えられなかったようなことが実現しているのは、間違いありません。

今後、AIがどのような進化を遂げ、どのように私たちと共存していくのか、技術の進歩から目が離せませんね。


[文・構成/grape編集部]

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出典
産経ニュース

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