マーク・ザッカーバーグ氏の家にはAI執事がいる!?
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フェイスブックの最高経営責任者(CEO)マーク・ザッカーバーグさんが、AI(人工知能)を搭載した「ジャービス」という名前の執事を使い始めたと、自身のページで発表しました。
ザッカーバーグさんの家族思いは以前からも話題だったんですが、それでも多忙のためなかなか家族に割ける時間が少なくなってしまう。ということで今年は「家庭を切り盛りする手伝いをしてくれるAIアシスタントの開発」を個人的な目標に掲げていました。そして、多忙な合間をぬって100時間を費やし、ついにそんなAI執事が完成したんだそうです。
まず「ジャービス」という名前は、映画「アイアンマン」に登場するスターク家の執事から発想を得たそうです。
また、ジャービスには自然言語処理機能と音声認識、顔認証機能が搭載されていて、音声や文字による命令が理解できるほか、命令を出した人物を認識することもできるそうです。さらにAIによる「強化学習」で、自分自身で学習できるようにもなっています。
ちなみに実態としてはあくまで「アプリ」。
ザッカーバーグさんは「自宅にいないときにジャービスと通信したくなることが驚くほど多かった」ことに注目して、スマートフォンで持ち歩けるようにもしています。また自分はテキストでコミュニケーションを取ることが多いことにも気づき、そういったことをすべて網羅させてジャービスを作り上げました。
今では、夫婦や家族がジャービスとコミュニケーションを取りながら、照明や温度、セキュリティ、音楽再生など、自宅内のさまざまな機能や電化製品なども制御しているそうです。
ザッカーバーグさんは、今回のジャービスの開発に当たって、命令を出した際の状況をソフトウエアに把握させる重要性を痛感したと言っており、それはどういうことかと言うと、夫が暖房を付けてくれと言って付いたとしても、妻が暖房付けてといったとき、その暖房の位置が違う場合があるので、それをどうAIに学習させるかがポイントなようです。天才プログラマーのザッカーバーグさんでもそんなことを考えているなんて可愛いですね。
[文/土屋夏彦]
土屋夏彦
上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。