いつもの料理が大変身! 低温調理器を使ったらとんでもないことになった
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低温でじっくりと時間をかけて、食材に火入れをする低温調理器。ローストビーフや鶏むね肉などがしっとりと仕上がるということで、注目を集めている調理器具です。
とはいえ、まだまだ一般的な調理器具とはいえず、使い方がよく分からないという人も多いでしょう。
一人暮らしが長く、料理することが好きな筆者も低温調理器は使ったことがありません。
低温調理器とはいったいどのような器具なのか、使い方や実際に調理を行ってみた感想など、これから購入を考えている人に役立つ情報をご紹介していきます。
低温調理器ってどんな器具? メリットやデメリットは?
低温調理器とは、水を入れた容器に取り付け、任意の湯せん加熱温度や加熱時間を設定して使用する調理器具です。
チャック付きのポリ袋(以下、フリーザーバッグ)に食材を入れ、湯せんして火入れ(加熱)を行います。
100℃を超える高温で調理をする、焼く、煮る、蒸すといった調理方法とは異なり、100℃以下の低温で調理するため『第4の調理法』ともいわれているようです。
食材ごとに適した加熱温度で調理できたり、調理中は放置できたりするなど、低温調理器を使うことで得られるメリットも多くあります。
低温調理器のメリット
・食材ごとに適した加熱温度で調理するので、肉が硬くならない。
・設定温度になったら食材を入れて、完成するまで放置できる。
・コンセントがあればどこでも調理ができる。
・フリーザーバッグを使うので洗い物が出ず、保存もそのまま行える。
・湯せんなので、全方位から火入れができてムラが出ない。
反対に低温調理器を使用するデメリットは、筆者的には少なく感じました。
低温調理器のデメリット
・調理に時間がかかるため、急ぎの時は使えない。
・深めの鍋などがない場合は、別途購入が必要になる。
1万円程度で購入ができる低温調理器も多いので、手軽に調理器を増やせるのも嬉しいところでしょう。
低温調理器の使い方 深めの容器は必須
今回、筆者が検証したアイテムは『Yorano』の低温調理器です。
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有名メーカーではありませんが、手頃な価格で1100Wのハイパワータイプ。予熱効率が高く、設定の温度に達するのが一般的な低温調理器よりも早くなっています。
また、温度設定は25~95℃まで0.1℃刻みでできるので、材料に適した温度を保つことが可能です。
調理時間も1分~99時間まで、1分単位で決められるため、細かく時間を設定することができるでしょう。
最低水位が7cmからなので、比較的大きな鍋でなくても使うことができるようです。
タッチパネルを採用している操作部分はフラットになっており、汚れなどの拭き取りもしやすくなっています。
さらに常温の水道水に約30分間沈めても動作するIPX7の防水仕様。水濡れなどを気にせず調理ができるのは嬉しいところです。
基本性能が分かったところで、使い方を見ていきましょう。
低温調理器を使う時の注意 最低水位は結構シビア
低温調理器を使うにあたって必要なのは、最低水位以上の水が入る容器と料理によってはフリーザーバッグです。
筆者は深めの容器を持っていなかったので、ちょっとしたスープなどが作れる深さ9cm以下の鍋で代用。
最低水位の線よりも若干上まで水が入ったので「なんとか使えそうだな」と電源を入れてみました。
するとお湯をかくはんするファンが作動し、水面が波打ち始めて水があふれ出してしまいます。
「これはまずい!」と水を少し減らすと、今度は最低水位を下回ってしまったようで、警告音とともに動作が止まってしまいました。
最低水位がシビアな上、材料などを水に沈める必要もあるので、水位に余裕を持たせられる深い容器は必須といえるでしょう。
低温調理器自体の操作はいたって簡単で、電源を入れたら温度計のマークをタッチして設定温度を決定。時計のマークをタッチして、調理時間を設定すれば準備は完了です。
自動的に設定温度までの予熱が始まります。
手元のランプが赤から緑に切り替わると予熱終了の合図で、自動的に調理タイマーが作動するため、手早く材料を入れて調理を始めましょう。
後は調理時間が終了して、タイマー音が鳴るまで放置。たいていの低温調理はこれで終了です。
低温調理器の裏技的な使い方 水温を早く上げたい時は?
水量などにも左右されますが、1100Wのハイパワーでも水から68℃まで予熱するのに15分ほどかかりました。
しかし、温かいお湯から始めれば、予熱時間が短縮されて5分ほどで終わります。今回の低温調理器に関しては、お湯の使用に関する注意書きがないため、こういった使い方もありかもしれません。
熱湯を使う必要はありませんが、多少温かいくらいのお湯から予熱すると、時間の短縮になり電気代も節約できるでしょう。
また、ローストビーフなど1時間以上かかる調理では、使用中に水がどんどん蒸発するため、水量に余裕を持たせていないと途中で止まってしまうことがあります。
こういった理由からも、先述したように鍋は少し大き目のものを用意したほうが無難です。
ちなみに、筆者は5合炊きの炊飯器のお釜を調理に使ってみました。
思った以上に深さがあり、熱にも強いので、深い鍋がなければ代用するのも1つの手かもしれません。
低温調理器でローストビーフや温泉玉子を作ってみた!
低温調理器の代表料理といえば、ローストビーフや温泉玉子、通常の料理ではパサつきやすい鶏肉でしょう。
実際に作ってみると、その食感の違いに驚かされました。
低温調理:温泉玉子
まずは調理のしやすい温泉玉子から挑戦です。
設定温度を68℃、調理時間を25分にセットし、予熱が終わったら常温に戻しておいた卵を入れます。
後はタイマーが鳴ったら玉子を取り出して、冷水で冷やすだけです。
玉子を割ってみると、絶妙にトロッとした白身と黄身が出現。この半熟具合は、ゆで玉子の作り方では、真似することはできません!
ただの卵が、立派な一品料理に早変わりしますよ。
低温調理:ローストビーフ
一般家庭ではあまり作ることのない、ローストビーフも手軽に作ることができます。
常温に戻した牛もも肉に塩コショウを振り、調味料とともにフリーザーバッグへ。
設定温度を57.5℃、調理時間を1時間30分に設定して加熱をしたら、フリーザーバッグごと冷水に浸けて冷やします。
表面に焼き色を付けて、調味料を煮詰めれば完成です。
飲食店で出てくるような、色と艶を持ったジューシーなローストビーフが簡単にできあがります。
低温調理:鶏肉料理
最後は、火を入れすぎるとパサパサになってしまう鶏肉料理。ササミと胸肉を使って作ってみました。
ササミは筋を取り、胸肉は皮や余分な脂を取って、全体にフォークで穴を開けます。
その後、水に塩と砂糖を混ぜた『ブライン液』に浸けて、一晩寝かせましょう。
ササミは水分を拭いてオリーブオイルなどの調味料と一緒にフリーザーバッグへ。胸肉は、そのままフリーザーバッグに入れます。
後は設定温度を63℃、調理時間を1時間30分にセットしましょう。
胸肉用のネギダレを作って、かければ完成です。
鶏ササミのコンフィ
普段購入しているスーパーの安い鶏肉なのですが、食感がまったく異なり、シットリやわらか!
「今まで食べていたササミや胸肉はなんだったのか?」と思ってしまうほどの衝撃でした。
低温調理器は使うべき? まとめ
初めて低温調理器を使ってみましたが、使い方は簡単で迷うこともなく、調理方法の幅も広がるおすすめの調理器具だといえそうです。
難しい火加減などもないので、普段は料理をしない初心者にも使いやすいでしょう。
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いつも食べている料理が、飲食店のような仕上がりになるので「よりおいしいものが作りたい」という人にもうってつけです。
ネット上の口コミでも「最高の仕上がりになった」という声が多数あがっています。
・想像以上のできあがりに満足。
・放置しているだけでおいしい料理ができた!
・初めてでも簡単に使える。
・ハイパワーなので、設定温度まで早く上がる。
料理の幅を広げたい人やワンランク上の調理をしたい人は、ぜひ低温調理器を試してみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]