飼い主に虐待され、14年ぶりに空を見た犬 見せた『表情』に「涙が出た」
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今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

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フィリピンのネグロス島に、動物好きの女性が立ち上げた動物保護団体があります。
マルー・ぺレスさんは2018年10月、虐待されたり、飼育放棄されたりした犬たちを救うため、『PAWSsion Project』を設立しました。
2024年4月までに『PAWSsion Project』では約2500匹の犬を保護して、1千匹以上の犬が新しい家族を見つけたそうです。
14年間ケージに閉じ込められていた犬
『PAWSsion Project』に、1匹の高齢犬がやってきました。
ブルーノくんと名付けられたその犬は、14年間も狭いケージの中に閉じ込められていたといいます。
ブルーノくんは元の飼い主にプレゼントされた犬で、飼い主は最初から犬が欲しいと思っていなかったのだとか。
そのため飼い主はブルーノくんを適切に世話をせず、ずっとケージに閉じ込めたままだったというのです。
マルーさんたちが助け出した日、状況が分からないブルーノくんはただただ恐怖に怯えていました。
翌日、彼女はブルーノくんをほかの保護犬たちと一緒に散歩に連れ出します。
14年ぶりに外の世界を見たブルーノくんの反応は…。こちらをご覧ください。
ほかの犬たちとどう交流したらいいのか分からないブルーノくんは、最初の数分間はどの犬とも目を合わせようとせず、固まっていたそう。
しかし、しばらくすると空や木々を見つめて嬉しそうな表情を見せたのです。
そんなブルーノくんの姿を見たマルーさんは「ブルーノは、生きていることや自然に恵まれていることなど、私たちが普段あまり感謝しないことを思い出させてくれます」とつづっています。
ブルーノくんの動画には「笑っているね」「ブルーノ、自由を楽しんで!」「涙が出た。この犬を助けてくれてありがとう」などの声が上がりました。
保護された時と翌日の散歩の時のブルーノくんの表情は、まるで別の犬のよう。
14年ぶりに空を見上げたブルーノくんはこの時、ついに自由になれたことが分かったのかもしれません。
マルーさんは「動物をプレゼントしないください。なぜなら飼育には責任と覚悟が必要だからです」と呼びかけています。
散歩すら行けず、愛されることも知らずに、14年間もの月日を耐え抜いたブルーノくん。
これからは思う存分、青空の下を走り回って、幸せに長生きしてほしいですね。
[文・構成/grape編集部]