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「あこがれの地であり続ける」 変革期を迎えた甲子園大会で、賛否の声が続出

By - grape編集部  公開:  更新:

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甲子園の写真

※写真はイメージ

グラウンドで見せる全力疾走、汗をぬぐい白球を追いかける姿、迫力あるブラスバンドの演奏、球場全体にこだまする校歌。

2024年8月7日、第106回全国野球選手権大会が開幕しました。

高校生たちの姿に、胸を打たれている人も多いのではないでしょうか。

各地でしのぎを削ってきた強豪校が、兵庫県西宮市にある野球の聖地『阪神甲子園球場(以下、甲子園)』に集結して、熱戦を繰り広げています。

夏の甲子園大会で熱中症アラート対応を協議

サンケイスポーツによると、同年7月26日、『日本高等学校野球連盟(以下、高野連)』は『熱中症特別警戒アラート』が発出された場合に備えて、対策本部を設置。

炎天下の暑さ対策をどのように進めていくのか、対応を協議することを決めました。

甲子園の写真

※写真はイメージ

試合前日に同アラートが発出されると、高野連は、翌日の開催可否を判断するといいます。

また具体的な暑さ対策として同大会から導入しているのが、1日のスケジュールを『2部制』にすること。

1日の中で最も気温が高いと予想される時間帯を避け、午前中と夕方以降に試合を行っています。

甲子園の写真

※写真はイメージ

大会初日には、1部が終わると観客が退場して、一旦球場は閉門。15時に開門後、16時から次の試合が始まりました。2部制に関して、大会期間中の8月9日まで試験的に導入されるとのことです。

また試合時間も課題に上がっています。そこで通常では9イニング行う試合を、7イニングで終了する案も協議しているのだとか。

イニング数が短くなれば、選手の負担は軽減されるでしょう。しかし、これまで9イニングの中で戦ってきたチームは、試合展開を考えた戦術や選手起用の方法など、順応しなければならないこともありそうです。

高野連の熱中症対策について、ネット上では、以下のような好意的なコメントが上がっています。

・選手たちだけでなく、スタンドで観ている人たちも体力は消耗するので、休める時間があるのはいいこと。

・熱中症は後遺症が残ることもあります。高校生の将来を考えるのであれば、当然の大会運営ではないでしょうか。

・ハツラツとした選手のプレーに感動します!しかし、厳しい暑さの中での試合は、見ていて心配でした。

一方で、ネットでは批判的なコメントも見受けられます。そもそも、通常通りの試合を観たい人や、大会の運営に指摘する意見が上がっていました。

・これからプロ野球の道に進めるのか、大学に進学するのかなど、高校球児にとって、将来が決まる大会といっても過言ではないでしょう。試合のイニング数が短くなることで、アピールの場が減るのも忘れてほしくはありません。

・日頃から炎天下の中で鍛錬を積んでいる選手なら、わざわざ試合をストップさせる必要はないように感じてしまいます。

・アラートでは「外出を控えるようにしてください」というのに、炎天下の中でスポーツを続けること自体、危険ではないでしょうか。

多くの人に感動を届ける、高校野球。

選手たちの全力プレーが、見ている人に勇気を与えているのは、いうまでもありません。

そんな選手の活躍を見守る大人たちは、選手や指導者といった、現場の気持ちに寄り添うことも必要でしょう。

同大会に出場する、智辯和歌山高校の辻旭陽主将は、選手宣誓の中で「僕たちには夢があります。この先の100年も、ここ甲子園が聖地であり続けること。そして、僕たち球児の憧れの地であり続けることです」と語りました。

この先も甲子園が球児たちの夢の舞台であり続けられるような、大会運営を目指してほしいですね。


[文・構成/grape編集部]

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出典
サンケイスポーツ

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