『ギネス世界記録』に挑戦! 1000人が力を合わせたのは?
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最終確認を終えて、緊張の結果発表を待つばかりと思っていた矢先…。
会場に、測量機が登場したのです!
モザイクアートの四隅の角度と距離をとらえて、正確な面積を算出します。
計測を終え、固唾をのむ観客たち。時が止まったかのような静寂に包まれた会場で、結果を待っていると…。
公式認定員から、見事『ギネス世界記録』の更新が発表されました!
これまでの記録を大きく塗り替える、173.41㎡のモザイクアートが完成したのです。
会場で『ギネス世界記録』の成功を見守った総勢500人の観客からは、このようなコメントが寄せられています。
・印刷業界って閉鎖的なイメージがあったけど、社会に誇れるものができて、とても喜んでいます!
・貴重な瞬間に立ち会うことができました!この栄誉を後世に語り継いでいきたいです。
・日頃は、地味な仕事をしている父親ですが、今日は輝いていました。『ギネス世界記録』も、仕事にも実直に向き合う姿を尊敬しています!
記録更新が発表された瞬間、歓喜の声が上がり、印青連メンバーだけでなく、多くの人が嬉し涙を流していました。
挑戦を決めた時から、家族や社員など、さまざまな協力があったのでしょう!
grapeでは、印青連12代目会長を務める、𠮷田智博さんに喜びの声を聞きました。
『ギネス世界記録』の達成、おめでとうございます!まずは、率直な感想をお願いします。
ホッとしました…。約千人を巻き込んだ大イベントだったので、大成功に終えることができてよかったです!
準備には、並々ならぬ苦労があったのでは。
印青連メンバーは、アイディアマンばかりですので、苦労することはそこまでなかったですね。ただ、過去に行った運動会が好評だったので、バスケットの聖地といわれるこの会場が空き、昨年10月、私が勝手に押さえてしまいました(笑)。
やりたいことがたくさんありすぎたのが困りましたね。
『ギネス世界記録』のほかにも、コンテンツが盛りだくさんでしたね。
DJブースが会場のボルテージを上げてくれました!また、印刷業界が誇る技術をワークショップで紹介したり、子供たちの笑顔があふれた縁日コーナーだったり。印青連メンバーは、日頃の仕事ではなかなかできない体験ができたと思います!
あと、忘れてはいけないのが、バスケットボールのフリースロー・ドリブル・『3×3』対決でしょう。やはり、バスケの聖地といわれる代々木競技場第二体育館ですから、外せませんでした!
体育祭と文化祭の融合みたいなイベントでしたよ。ところで『ギネス世界記録』は、なぜ挑戦したのですか。
印青連メンバーの、誰かのひと言がきっかけでした。誰も否定するわけではなく「いいね!やりたいね」と。
皆の挑戦したいという気持ちや、沸き立つエネルギーの強さを感じたのを覚えています。
また私は、会長就任時に『つなぐ』をテーマに掲げていました。こういう大きなイベントを成功できたのは、印青連の強固なつながりがあってこそと思っています!
20代のメンバーも実行委員になっていて、若いパワーも感じました!
まさに、今回のイベントのテーマは『印刷業界の元気を次世代へ』伝えていくことです。印刷業界では、なかなか新しい人材が入らないという問題にも直面しています。
「印刷業界はこんなこともしているのか」「盛り上がっているな」「まだまだ捨てたもんじゃないな」と感じてもらえていたら、うれしいです!
ヒシヒシと伝わってきましたよ!
印刷業界の一員として、今回伝えたかったのは、もう1つあります。それは、環境に配慮した『ギネス世界記録』への挑戦だったということです。
大量の紙を使っていますが…。
今回、紙ふぶきとして用意したのは、印刷後の紙を断裁して余ったもの。いわば、捨てるだけの運命にあった紙なのです。
印刷業界では、紙のほかにも印刷の元となる版などをリサイクルしています。また、ペットボトルのラベル面積を小さくする動きや、プラスチック材料に置き換わる紙素材が登場するなど、環境に配慮した動きが盛んです。
もしかしたら、そのような取り組みは、業界外の人には届いていないのかもしれません。
いいアピールになりましたね。
今回の『ギネス世界記録』にも、印刷の廃材を使ったモザイクアートと紹介される予定です。
最後に、𠮷田会長にとって印青連とはなんですか?
横のつながりが必要不可欠な、印刷業界を象徴する場だと思います。印刷の仕事は、デザイン、製版、印刷、加工のような工程別、分野別など、さまざまな『つながり』がなければ成り立ちません。
印青連の場でネットワークをつないでおくと、自然と仕事の相談がしやすくなっていきます。また、自社にはない技術を持っている会社の存在にも気付けるでしょう。
『ギネス世界記録』をはじめとする今回のイベントで、活気のある印青連のパワーが、次世代の印刷へとつなげる力を秘めていると、改めて感じました!
私たちの暮らしを支えている、印刷業界。
その裏には、会社の垣根を超えて、印刷の魅力を次世代へ『つなぐ』若い力であふれていました!
また、業界が推進する環境配慮の取り組みを、『ギネス世界記録』という形で実践。
完成したモザイクアートは、名残り惜しいですが、イベント終了後に古紙回収されてリサイクルするようです。
そんな印刷業界が手がけるラベル・パッケージのことを知れば、仕事への働きがいを感じたり、ニュースで取りざたされている環境問題が、より身近な存在になったりするかもしれませんよ!
[文・構成/grape編集部]