少しだけ残っている絵の具も買取OK! 画材リユース店が目指すものとは By - ダミ 公開:2024-11-13 更新:2024-11-21 SDGsインタビュー絵画 Share Post LINE はてな コメント 「一番大事なのは、絵や画材の『命』を延ばすこと」 店内に置いてあるような絵は、作者本人ではなく、家族が送ってきたものも多いそうです。 有澤さん 買い取りの依頼の際に、手紙を添えてくれる人が結構いるんです。「家族が大事にしていたものです」という言葉を見ると「次に使ってくれる人につなげたい」という思いが伝わってきますね。 有澤さん 子供が亡くなったという人から、絵を引き取ったこともあります。素敵な絵がたくさんあったので「上手ですね」って伝えたら、「そういってもらえると、子供が報われた気がする」と涙を流されていました。 引き取った絵を、店内に展示 すでに絵が描かれているキャンバスは、その上から新しく絵を描いたり、下地用の画材を塗って真っ新な状態に戻したりなど、何回かリユースして使うことができるそうです。そのため、現在ショップでは絵を『使用済みキャンバス』として買い取っているとのこと。 有澤さん アーティストの家族はいろんな思いがありながらも、ショップに絵を送ってくれています。なので、『使用済みキャンバス』としてだけではなく、『絵』として残す道も模索したいんですよね。捨てられていたかもしれない絵が、再び『絵』として見てもらえる機会を作れたら、素晴らしいと思っています。 最後に、有澤さんにアートにおける『SDGs』についての考えをうかがいました。 有澤さん 一番大事なことは、今まで捨てられていた画材を救出して、使ってもらうことで『物の命を延ばすこと』と考えています。もう購入することができない画材や顔料もたくさんあるので、捨てないで大切に使っていく流れができたら素敵だなって。 有澤さん 『SDGs』には「目標としてやっていかなければ」という風潮がある気がしているんです。でも、日常的に自分がしている行動が『SDGs』につながっていく流れのほういいと思っています。「自分が大切にしてきたものを、次の人たちにつないでいきたい」という思いが、結果的に『SDGs』につながっているのが理想ですね。 次の人の『未来』につながるリユースを 画材に限らず、自宅で眠らせていた物を、一度手に取ってみてください。 あなたが「使いかけ」と思っていたり、捨てるかどうかを迷っていたりした絵の具や筆は、本当に『不要』なのでしょうか。 もしかしたら、誰かにとっては『未来』につなげるために必要な物かもしれませんよ。 中古の画材。種類も色も豊富な取りぞろえ 【Re arts Garden】 住所:東京都練馬区練馬2-33-18 営業日:金・土・日曜日 営業時間:12時~18時 ※中古画材の買取・回収については、下記ウェブサイトをご覧ください。 ウェブサイト:Re arts Garden この記事の画像(全5枚) [文・構成/grape編集部] 1 2 3 ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。 俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。 Share Post LINE はてな コメント
「一番大事なのは、絵や画材の『命』を延ばすこと」
店内に置いてあるような絵は、作者本人ではなく、家族が送ってきたものも多いそうです。
買い取りの依頼の際に、手紙を添えてくれる人が結構いるんです。「家族が大事にしていたものです」という言葉を見ると「次に使ってくれる人につなげたい」という思いが伝わってきますね。
子供が亡くなったという人から、絵を引き取ったこともあります。素敵な絵がたくさんあったので「上手ですね」って伝えたら、「そういってもらえると、子供が報われた気がする」と涙を流されていました。
引き取った絵を、店内に展示
すでに絵が描かれているキャンバスは、その上から新しく絵を描いたり、下地用の画材を塗って真っ新な状態に戻したりなど、何回かリユースして使うことができるそうです。そのため、現在ショップでは絵を『使用済みキャンバス』として買い取っているとのこと。
アーティストの家族はいろんな思いがありながらも、ショップに絵を送ってくれています。なので、『使用済みキャンバス』としてだけではなく、『絵』として残す道も模索したいんですよね。
捨てられていたかもしれない絵が、再び『絵』として見てもらえる機会を作れたら、素晴らしいと思っています。
最後に、有澤さんにアートにおける『SDGs』についての考えをうかがいました。
一番大事なことは、今まで捨てられていた画材を救出して、使ってもらうことで『物の命を延ばすこと』と考えています。もう購入することができない画材や顔料もたくさんあるので、捨てないで大切に使っていく流れができたら素敵だなって。
『SDGs』には「目標としてやっていかなければ」という風潮がある気がしているんです。でも、日常的に自分がしている行動が『SDGs』につながっていく流れのほういいと思っています。
「自分が大切にしてきたものを、次の人たちにつないでいきたい」という思いが、結果的に『SDGs』につながっているのが理想ですね。
次の人の『未来』につながるリユースを
画材に限らず、自宅で眠らせていた物を、一度手に取ってみてください。
あなたが「使いかけ」と思っていたり、捨てるかどうかを迷っていたりした絵の具や筆は、本当に『不要』なのでしょうか。
もしかしたら、誰かにとっては『未来』につなげるために必要な物かもしれませんよ。
中古の画材。種類も色も豊富な取りぞろえ
【Re arts Garden】
住所:東京都練馬区練馬2-33-18
営業日:金・土・日曜日
営業時間:12時~18時
※中古画材の買取・回収については、下記ウェブサイトをご覧ください。
ウェブサイト:Re arts Garden
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[文・構成/grape編集部]