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少しだけ残っている絵の具も買取OK! 画材リユース店が目指すものとは

By - ダミ  公開:  更新:

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「一番大事なのは、絵や画材の『命』を延ばすこと」

店内に置いてあるような絵は、作者本人ではなく、家族が送ってきたものも多いそうです。

有澤さん

買い取りの依頼の際に、手紙を添えてくれる人が結構いるんです。「家族が大事にしていたものです」という言葉を見ると「次に使ってくれる人につなげたい」という思いが伝わってきますね。

有澤さん

子供が亡くなったという人から、絵を引き取ったこともあります。素敵な絵がたくさんあったので「上手ですね」って伝えたら、「そういってもらえると、子供が報われた気がする」と涙を流されていました。

『Re arts Garden』店内の写真

引き取った絵を、店内に展示

すでに絵が描かれているキャンバスは、その上から新しく絵を描いたり、下地用の画材を塗って真っ新な状態に戻したりなど、何回かリユースして使うことができるそうです。そのため、現在ショップでは絵を『使用済みキャンバス』として買い取っているとのこと。

有澤さん

アーティストの家族はいろんな思いがありながらも、ショップに絵を送ってくれています。なので、『使用済みキャンバス』としてだけではなく、『絵』として残す道も模索したいんですよね。

捨てられていたかもしれない絵が、再び『絵』として見てもらえる機会を作れたら、素晴らしいと思っています。

最後に、有澤さんにアートにおける『SDGs』についての考えをうかがいました。

有澤さん

一番大事なことは、今まで捨てられていた画材を救出して、使ってもらうことで『物の命を延ばすこと』と考えています。もう購入することができない画材や顔料もたくさんあるので、捨てないで大切に使っていく流れができたら素敵だなって。

有澤さん

『SDGs』には「目標としてやっていかなければ」という風潮がある気がしているんです。でも、日常的に自分がしている行動が『SDGs』につながっていく流れのほういいと思っています。

「自分が大切にしてきたものを、次の人たちにつないでいきたい」という思いが、結果的に『SDGs』につながっているのが理想ですね。

次の人の『未来』につながるリユースを

画材に限らず、自宅で眠らせていた物を、一度手に取ってみてください。

あなたが「使いかけ」と思っていたり、捨てるかどうかを迷っていたりした絵の具や筆は、本当に『不要』なのでしょうか。

もしかしたら、誰かにとっては『未来』につなげるために必要な物かもしれませんよ。

『Re arts Garden』店内の写真

中古の画材。種類も色も豊富な取りぞろえ

【Re arts Garden】

住所:東京都練馬区練馬2-33-18
営業日:金・土・日曜日
営業時間:12時~18時
※中古画材の買取・回収については、下記ウェブサイトをご覧ください。

ウェブサイト:Re arts Garden


[文・構成/grape編集部]

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