少しだけ残っている絵の具も買取OK! 画材リユース店が目指すものとは By - ダミ 公開:2024-11-13 更新:2024-11-19 インタビュー絵画 Share Post LINE はてな コメント 一度使用したものを、捨てずに再利用することを指す『リユース』。 誰かにとっては必要でなくなった物でも、喜んで利用したいという人は少なくないでしょう。 中古画材を引き取り、今必要としている人に安価で販売するのは、東京都練馬区にある画材リユースショップ『Re arts Garden』です。 店舗の外観。開放感のある作りで思わず覗きたくなる 中を見てみると、数人が画材を手にしながら談笑している様子が目に留まりました。 レジにいたのが、同ショップ代表の有澤紗生さん。今回は、ショップの営業風景を見させてもらいつつ、画材のリユース店を始めた経緯をうかがいました。 有澤紗生さん ショップの利用者の中で、購買するのは学生や働きながら制作活動をしている人、回収依頼は50代以降の年代の人が多いといいます。 有澤さん それぞれ家計があるので、特に学生さんは画材を購入する費用を捻出するのは、結構厳しいんです。美術大学を志望していて、ショップで画材を買っていた浪人生が「志望の大学に受かりました」と報告してくれた時は、感慨深かったですね。 中古のCopic(コピック) 版画用の絵の具。1点55円から販売 絵の具や筆など、さまざまな種類の画材がそろえられている、店内。これだけの画材を集めるためには、回収を希望してくれる人の存在が欠かせません。 インタビュー中にも、自宅に置いてあったという大きな額縁をかかえた女性がやってきました。 回収に費用がかかると思っていた利用者の女性は、有澤さんが買い取りの費用の300円を渡すと「もらっていいの?」と驚く様子を見せます。 有澤さん 以前は寄付でもらっていたのを、2023年10月から徐々に買い取りに変えていきました。現在は、しっかりと対価を支払って、画材をいただいています。 有澤さん リユースは、寄付する側と提供する側の両方に、メリットがあって成り立つと思っていて。仕組みを作っていかないと、活動を進めていくうえで、どこかでダメになってしまうと思うんです。 中には「寄付でお願いします」という利用者もおり、そのような気持ちにも支えられているという、有澤さん。 本や洋服のように、画材もリユースするサイクルを作ることを目指し、ショップ『Re arts Garden』を始めたといいます。 実は「日本国内だけではなく、海外でも珍しい」という画材リユースショップ。有澤さんにショップを開くまでの経緯をうかがいました。 次のページリユース事業のきっかけは、学生時代に見た『ゴミ捨て場』 1 2 3 ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。 俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。 Share Post LINE はてな コメント
一度使用したものを、捨てずに再利用することを指す『リユース』。
誰かにとっては必要でなくなった物でも、喜んで利用したいという人は少なくないでしょう。
中古画材を引き取り、今必要としている人に安価で販売するのは、東京都練馬区にある画材リユースショップ『Re arts Garden』です。
店舗の外観。開放感のある作りで思わず覗きたくなる
中を見てみると、数人が画材を手にしながら談笑している様子が目に留まりました。
レジにいたのが、同ショップ代表の有澤紗生さん。今回は、ショップの営業風景を見させてもらいつつ、画材のリユース店を始めた経緯をうかがいました。
有澤紗生さん
ショップの利用者の中で、購買するのは学生や働きながら制作活動をしている人、回収依頼は50代以降の年代の人が多いといいます。
それぞれ家計があるので、特に学生さんは画材を購入する費用を捻出するのは、結構厳しいんです。美術大学を志望していて、ショップで画材を買っていた浪人生が「志望の大学に受かりました」と報告してくれた時は、感慨深かったですね。
中古のCopic(コピック)
版画用の絵の具。1点55円から販売
絵の具や筆など、さまざまな種類の画材がそろえられている、店内。これだけの画材を集めるためには、回収を希望してくれる人の存在が欠かせません。
インタビュー中にも、自宅に置いてあったという大きな額縁をかかえた女性がやってきました。
回収に費用がかかると思っていた利用者の女性は、有澤さんが買い取りの費用の300円を渡すと「もらっていいの?」と驚く様子を見せます。
以前は寄付でもらっていたのを、2023年10月から徐々に買い取りに変えていきました。現在は、しっかりと対価を支払って、画材をいただいています。
リユースは、寄付する側と提供する側の両方に、メリットがあって成り立つと思っていて。仕組みを作っていかないと、活動を進めていくうえで、どこかでダメになってしまうと思うんです。
中には「寄付でお願いします」という利用者もおり、そのような気持ちにも支えられているという、有澤さん。
本や洋服のように、画材もリユースするサイクルを作ることを目指し、ショップ『Re arts Garden』を始めたといいます。
実は「日本国内だけではなく、海外でも珍しい」という画材リユースショップ。有澤さんにショップを開くまでの経緯をうかがいました。