少しだけ残っている絵の具も買取OK! 画材リユース店が目指すものとは
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ゴミがアーティストの『希望の光』へ
美術大学の油絵科を卒業された、有澤さん。『Re arts Garden』を始めたきっかけは、在学中にたくさんの画材が廃棄されている光景を見たことだといいます。
大学内に作品や画材を捨てられる『ゴミ捨て場』があったんです。たくさん購入したものの、使わないこともあるので、きれいな状態の画材も見かけました。
完成した作品や画材は、すべてを家に置いておくことはできないので。 友達や後輩にあげることもありますが、使えるものでも大半は捨てていました。
大学を卒業してからしばらく経った時、有澤さんは母校の『ゴミ捨て場』がどうなっているのかと気になったとのこと。
確認したら、誰も手を付けていなかったみたいでした。でも、私は卒業していたので、大学で何かをすることができなかったんです。
「それならば」と思い、自分と同世代のアーティストに声をかけました。
2021年に、画材をリユースするプロジェクトを発足。その一環として開催したポップアップショップが、ショップ『Re arts Garden』の基盤となりました。
店内の様子
最初は、知り合いがやっている相模原市内のギャラリーを借りて、大学時代の同期と、中古画材を販売しました。当時は、それぞれの友人に連絡したり、SNSで呼びかけたりして、寄付というかたちで画材を集めたんです。
オンライン配信やポスティングを実施して、活動を周知してもらいながら、活動の基盤を作ったという、有澤さん。2022年には、合同会社Re arts Garden を設立し、実店舗をオープンさせました。
現在、回収依頼の連絡は、全国から寄せられているとのこと。特に、木枠・キャンバスが想定よりも多く集まっており、無料で配布するサービスを行っているそうです。
最初は、買い取りの費用を支払って、購入していただいていたのですが、ありがたいことに追いつかなくて。無料で差し上げるようにしたことで、たくさんの人が引き取ってくれるようになりました。
キャンバスを引き取ったアーティストから「このキャンバスがあれば、これから1年間絵が描けるよ」といわれたことが印象に残っていて。一度の引き取りで、絵で食べていくための手伝いができたのは嬉かったですね。
中古の額縁。無料で引き渡すサービスも実施している
中古画材を売る・買うという仕組みが、アーティストの活動の支えにもなっていると実感したという、有澤さん。
捨てられるはずだった画材が、ショップに集まることで、次に使う人の『希望の光』となるのでしょう。
また、店の中を見渡すと、画材だけではなく有澤さんが買い取ったという絵も飾られていました。展示された絵について、有澤さんには忘れられないエピソードがあるといいます。