『クロコダイル』と『アリゲーター』の違いは?それぞれの特徴や見分け方を解説
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「クロコダイルとアリゲーターって何が違うの」
「見た目が似ているけれど、どうやって見分けるの」
このような疑問をお持ちではありませんか。
『クロコダイル』と『アリゲーター』は、分類や形態、生息地、性格などに違いがあります。また、どちらが強いのかも気になるポイントでしょう。
本記事では、クロコダイルとアリゲーターの特徴や見分け方、強さの比較を詳しく解説します。
それぞれどんな特徴があるワニで、どのような違いがあるのか知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
『クロコダイル』と『アリゲーター』の違い
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『クロコダイル』と『アリゲーター』は同じワニですが、実はさまざまな違いがあるのです。
それぞれの違いを見ていきましょう。
分類と種類
『クロコダイル』と『アリゲーター』は、同じワニでも分類が異なります。
クロコダイル科に分類されるのがクロコダイルで、アメリカワニやイリエワニ、ナイルワニ、オーストラリアワニなどです。
対して、アリゲーター科に分類されるのがアリゲーター。アメリカアリゲーターやヨウスコウワニ(別名:ヨウスコウアリゲーター)がいます。
形態の違い
『クロコダイル』と『アリゲーター』は、形態にも異なる特徴があります。
クロコダイルは7mにもなる個体が存在し、硬い皮膚と細かい鱗(うろこ)を持っています。
鱗の間には小さな突起があり、お腹の皮は硬さもありながら滑らかさもあるのが特徴です。また、口の形はVの字のようにとがっており、口を閉じた状態でも上下の歯が見えます。
アリゲーターは、大きくても4m程度で、小さめな個体が多いようです。皮膚が柔らかい、鱗が大きい、突起が少ないという特徴があります。
お腹の皮は耐久性がありながらも柔軟性があり、口は丸く『U』のような形です。口を閉じた時には、上の歯だけが見えます。
生息地の違い
『クロコダイル』と『アリゲーター』では、生息環境も異なります。
クロコダイルはオーストラリアやアフリカ、アジア、アメリカ大陸の熱帯や亜熱帯地域で生活しているようです。
川や湖などの淡水環境を好みますが、一部の種類は塩分を含む水域でも暮らせるため、海で見かけることも少なくありません。
それに対して、アリゲーターは中国とアメリカの淡水域と限られています。
クロコダイルと異なり塩分を含む水への耐性が低いため、基本的には海で見かけることはないでしょう。
性格、行動の違い
『クロコダイル』と『アリゲーター』は性格や行動の面でも異なります。
クロコダイルは凶暴で、人間を襲うこともあるため危険です。特にイリエワニやナイルワニは獰猛(どうもう)で、積極的に狩りを行います。
一方、アリゲーターはおとなしめの性格です。しかし、クロコダイルと比べておとなしいだけであり、決して安全な生物というわけではありません。
警戒心が強く、基本的には人間を避ける傾向にありますが、刺激を受けると攻撃に転じることもあります。
『クロコダイル』と『アリゲーター』の見分け方
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『クロコダイル』と『アリゲーター』を見分ける方法として、外見と生息地の2つのポイントが挙げられます。
ここでは、見分けるポイントを見てみましょう。
外見から見分けるポイント
見た目の違いを確認することで『クロコダイル』と『アリゲーター』を判別できます。
まず、頭を上から見た時に、Vのようにとがった形をしているのがクロコダイルです。それに対して、アリゲーターの頭は丸くUのような形をしています。
また、歩き方にも差があり、クロコダイルはお腹が地面に付かないように体を持ち上げて歩きますが、アリゲーターは地面にお腹を付けたまま移動します。
生息地で判断する方法
『クロコダイル』と『アリゲーター』は、生存している地域からも判別できます。
オーストラリアやアフリカ、アジア、アメリカ大陸など熱帯、亜熱帯地域の川や湖にいたらクロコダイルといってよいでしょう。
さらに、塩水でも生きられる海にいるワニは、クロコダイルと判断できます。
アリゲーターは淡水でしか生きられないため、中国やアメリカの淡水域でワニを見かけた場合は、アリゲーターである可能性が高いでしょう。
『クロコダイル』と『アリゲーター』はどちらが強い?
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『クロコダイル』と『アリゲーター』どちらが強いのかというと、クロコダイルのほうが強いといえます。
その理由は、体の大きさや性格、噛む力の3つを比較した時に、すべてクロコダイルのほうが優位だからです。
クロコダイルは7m以上になる個体もおり、アリゲーターの最大4m程度と比べると、圧倒的に大きな体を持っています。
また、クロコダイルは凶暴で、特にイリエワニやナイルワニは獰猛な性格をしており、捕食者としての能力が高いようです。さらに、噛む力の面でもクロコダイルが優位とされています。
体の大きさ、性格、噛む力のすべての点においてクロコダイルのほうが優れているとされているため、より強いといえるでしょう。
『クロコダイル』と『アリゲーター』に似たワニ系の生物
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『クロコダイル』と『アリゲーター』のほかにも、ガビアルやカイマンといったワニの仲間が存在します。
『ガビアル』や『カイマン』がどのようなワニなのかを見ていきましょう。
ガビアル
ガビアル科に分類されるワニが『ガビアル』です。主にインドの淡水の川で見られます。
大きい個体で6m以上に達し、細長いV字形の口を持っているのが特徴です。この口は魚を捕らえるのに特化しており、ほかのワニ類と比べて特に狭く長い形状をしています。
全体的にスリムな形状をしており、鱗の質感は滑らかで、水中生活に最適です。流れのある淡水域を好み、塩水では生きられないため、海にはいません。
カイマン
『カイマン』は、中央アメリカから南アメリカにかけて生息するワニの一種です。
主に熱帯、亜熱帯地域の淡水域に生息し、川や湖、湿地帯で見られます。体長は1〜3mほどで、U字形の口を持っており、皮膚は硬く盾状の鱗が特徴です。
穏やかな一面もありますが、捕食能力は高く、小型ながらも十分な戦闘力を持っています。
『クロコダイル』と『アリゲーター』は同じワニでも違いがある
『クロコダイル』と『アリゲーター』は同じワニの仲間ですが、それぞれ異なる特徴を持っています。
クロコダイルはクロコダイル科に分類され、口の形はとがっており、凶暴な性格です。
オーストラリアやアフリカ、アジア、アメリカ大陸などの熱帯、亜熱帯地域に生息し、川だけでなく海でも生きられます。
アリゲーターはアリゲーター科に分類され、丸みのある口の形をしており、攻撃性も穏やかさも持ち合わせているワニの一種です。アメリカや中国の淡水域のみに生息し、基本海にはいません。
また、クロコダイルは体のサイズが大きく、噛む力も強力であるため、アリゲーターよりも戦闘力が高いとされています。
それぞれの特徴を理解し、ワニの生態についての知識を深めていきましょう。
[文・構成/grape編集部]