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『カラスの寿命は120年』は迷信?実際の寿命について解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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『カラスの寿命は120年』は迷信?実際の寿命や弱点、撃退法を解説

※写真はイメージ

『カラスの寿命は120年』という説を聞いたことがあるかもしれませんが、これは迷信です。この説が流れているのは、カラスの死骸を見る機会が少ないためでしょう。

カラスは、死期が近づくと山や森の中に姿を消すと言われています。そのため『カラスは120年以上生きる』という説が浮上したのかもしれません。

当記事では、カラスの寿命が長い理由について解説します。カラスの寿命について詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

カラスの寿命は何年?

カラスの寿命は何年?

※写真はイメージ

カラスは、7~8年生きると言われています。

カラスは知能が高く雑食なため、野生でも生き延びられる傾向にあるようです。また、体が大きいため、外敵に狙われにくいとも言われています。

ほかの鳥の平均寿命は以下のとおりで、カラスよりも短命であることが分かるでしょう。

  • ツバメ:1~2年
  • スズメ:1~3年

小さな鳥は天敵に狙われやすく『エサ』や『すみか』の確保が難しいため、寿命が短くなります。

一方で、カラスの天敵は住宅地ではほとんど見かけません

市街地に住むカラスは天敵に襲われる可能性が低いため、長く生き延びられるのでしょう。

街でよく見かけるカラスは2種類

住宅街でよく見かけるカラスは『ハシブトガラス』と『ハシボソガラス』の2種類です。

それぞれの特徴と、見かける場所をまとめました。

特徴 見かける場所
ハシブト
ガラス
・くちばしが太い。
・上のくちばしが盛り上がっている。
・おでこから頭にかけて厚みがある。
・森林
・街中
・住宅街
・ゴミ集積所
ハシボソ
ガラス
・くちばしが細い。
・全体的にスマート。
・警戒心が強い。
・住宅街
・草むら
・畑

ゴミ集積所を荒らすのは、主にハシブトガラスだと考えられます。

カラスの寿命が長い3つの理由

ゴミを荒らすカラスの画像

※写真はイメージ

人間の居住エリアに生息するカラスは、比較的長寿な傾向にあります。寿命が長い理由は、以下の3つです。

1.知能が高い傾向にあるため

カラスの寿命が長い理由は、知能が高い傾向にあるためです。

例えばカラスは、殻つきの食べ物を車にひかせて、中身を食べることができます。エサを確保しやすい場所も分かっているため、食料には困りません。

また、カラスは過去の経験から危険な場所を憶えているため、事故を回避できます

カラスは、鳥類の中でも賢いと言われており、人間の6~8歳程度の知能があるそうです。

2.雑食でなんでも食べるため

カラスは何でも食べる雑食のため、寿命が長くなる傾向にあるようです。

果物や木の実、穀類、動物の肉など『植物性』『動物性』を問わずに食べられます。

動物のエサや、人間が捨てた生ゴミも食べるため、食料には困りません

人間が処分した生ゴミは栄養価が高いため、餓死を回避するのに役立ちます。カラスは雑食性のため、寿命が長くなるのかもしれません。

3.天敵が住宅街に現れにくいため

カラスは、天敵が住宅街に現れにくいのも寿命が長くなる理由の1つと考えられています。

カラスの天敵はトンビやオオタカ、フクロウですが、どれも住宅街に現れにくい鳥類です。

カラス自体が天敵に遭いにくい環境に生息していることが多いため、命を奪われる心配も少なく、のびのびと生活できるのでしょう。

カラスは寿命が近くなると身を隠す?

木にとまるカラスの画像

※写真はイメージ

市街地に多く出没するカラスですが、死骸に出くわすことは、ほとんどありません。

そのため『カラスは寿命が長い』と言われるのかもしれません。カラスはどこで死を迎えるのでしょうか。

カラスは弱ると、外敵に襲われないよう森の中に身を隠すと言われています。街で見かけるカラスも、死期が近づいてきたら森に戻り、余生を過ごすようです。

一方、農村地帯では、カラスの死骸を見かけることもあります。賢いカラスは、死期が迫っていることを悟って森に戻るのですが、その途中で力尽きるのでしょう。

なお、住宅街でカラスの死骸を発見した場合は、市町村などの担当窓口に連絡すると回収してもらえるようです。

飼育下でのカラスの寿命

飼育下でのカラスの寿命

※写真はイメージ

飼育下のカラスは野生よりも寿命が長く、20~30年は生きると言われています。

飼育下では、外敵に狙われず安全に過ごせるため、寿命が長くなるようです。

基本的には飼育不可

カラスは本来野生生物であるため、基本的には個人で飼育できません。

カラスの飼育は、厳密には禁止されていませんが『愛がん飼養』の許可が必要です。しかし、許可を得るのは難しいかもしれません。

カラスの捕獲自体は『狩猟期間内なら可能』とされています。『狩猟期間』とは『鳥獣保護管理法』で定められている、狩猟可能な期間のことです。安全を保護するために、農作業の時期や落葉期と重ならないように、期間が定められています。

狩猟期間以外の時期は、各都道府県知事が発行する『捕獲許可』が必要になるため、個人での捕獲や飼育は難しいでしょう。

カラスの寿命は7~8年!

カラスの写真

※写真はイメージ

野生のカラスは、7~8年も生きるため寿命が長いと言われています。カラスは弱ると森の中に身を隠す鳥のため、『120年生きる』という迷信が生まれたのかもしれませんね。

しかし、カラスは知能が高く、事故や天敵を避けることが可能です。

なんでも食べる雑食性で、人間が捨てた栄養価が高い生ゴミを食料にして餓死も回避していることから、ほかの鳥より長生きしているのでしょう。


[文・構成/grape編集部]

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