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『単行本』と『文庫本』の違いは6つ!選ぶポイントもご紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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『単行本』と『文庫本』の違いは6つ!選ぶポイントもご紹介

※写真はイメージ

「好きな作家が新刊を出したけれど、文庫本で販売されないのかな」

「文庫本と単行本ってなんで別々に売られるんだろう」

『単行本』と『文庫本』に対し、このように考える人は少なくありません。しかし、本好きのなかでは『単行本派』と『文庫本派』に分かれるほど、それぞれに違いがあるのです。

そこで本記事では『単行本』と『文庫本』の違いを6つご紹介します。

場面に応じた選び方のポイントもまとめましたので、どちらを購入するか悩んでいる人や、自身に向いている本のタイプを知りたい人はぜひ参考にしてください。

『単行本』と『文庫本』の概要

『単行本』と『文庫本』の概要

※写真はイメージ

まずは『単行本』と『文庫本』がどのような本なのかを理解しましょう。

『単行本』とは、単独で刊行される本のことです。連載などを1つの本にまとめたものなどが該当し、全集やシリーズをまとめた『叢書(そうしょ)』とは異なります。

単行本は2種類のカバーがある点も特徴です。

  • ソフトカバー:表紙が柔らかいカバー。『並製本(なみせいほん)』ともいう。
  • ハードカバー:表紙が固いカバー。『上製本(じょうせいほん)』ともいう。

一方で『文庫本』とは、一般的に単行本の内容をそのままに、サイズを小さくして刊行される本を指します。出版社が定めた共通の形態でシリーズとして刊行されるため、『叢書』の一種とされているようです。

文庫本は、作品を普及させるために発売されるケースが多く、購入しやすい価格帯やサイズ感から「文庫本が出るまで待つ」という人も少なくありません。

なお、雑誌などで連載されずに、最初から書籍として出版される目的で書かれた作品は『書き下ろし』と呼ばれます。

『単行本』と『文庫本』の6つの違い

『単行本』と『文庫本』の6つの違い

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単行本と文庫本には明確な違いがあり、その違いは、本好きの間で『単行本派』『文庫本派』といった好みが分かれるほど多岐にわたります。

それぞれの具体的な違いが分かれば、楽しく本を選ぶきっかけにもなるでしょう。

1.サイズ

『単行本』と『文庫本』でもっとも分かりやすい違いがサイズです。一般的に単行本のほうが文庫本に比べると大きい傾向にあります。

単行本のサイズは128mm×182mmのB6判や、127mm×188mmの四六判が主流です。

対して、文庫本のサイズは105mm×148mmのA6判で発行されているケースが多いといわれています。

そのため、同じ作品でも単行本のほうがサイズが大きいぶん、文字は読みやすいと感じるでしょう。

2.価格

『単行本』と『文庫本』は価格にも違いがあり、多くの場合、単行本のほうが高い傾向にあるようです。

単行本は1200~2千円、文庫本は500~千円程度で販売されています。同じ作品でもそれぞれ金額が異なり、ある小説では単行本が税込み1540円に対し、文庫本は税込み734円で販売されていました。

しかし、近年は本も値上がりしており、単行本より安いイメージのある文庫本でも、千円を超えるケースがあるようです。

3.販売時期

同じ作品でも『単行本』と『文庫本』では販売される時期が違い、一般的に『単行本』が先に販売されます。

単行本から文庫本になるのは、単行本の販売から2~3年経過した時期や、小説がドラマや映画などで実写化されて話題になったタイミングが多いようです。

基本的にはすぐに文庫化されることはなく、期間が空く傾向にあります。

しかし、必ずしも単行本の発売後に、同じ作品が文庫化されるというわけではありません。なかには、文庫本のみで販売されている『文庫書き下ろし』の小説などもあります。

4.保管のしやすさ

『単行本』と『文庫本』はサイズやカバーの素材が異なるため、保管のしやすさにも違いを感じるでしょう。

例えば単行本は、形が崩れにくいことからきれいな状態を維持できますが、厚みがあるぶん収納できる数が限られてしまいます。

一方で、文庫本はサイズが小さいぶん多くの本を収納できる点がメリットですが、柔らかい素材であることから破れやすい点などがデメリットといえるでしょう。

保管のしやすさに関しては、後ほど詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

5.あとがきや解説の有無

あとがきや解説は、一般的に『文庫本』で楽しめる特徴の1つです。あとがきは、著者の思いや制作における背景をつづったもの、解説は著者以外の人が作品などについて説明したものを指します。

単行本には、あとがきや解説のページが設けられていないことが多く、本編のみで構成されているのが一般的とされています。

対して文庫本は、あとがきや解説が記載されているケースが一般的です。作者がどのようなことを考えながら作品を書いたかなどの背景を楽しめることから、本編とは別の魅力を感じられるかもしれません。

また文庫化される際に、作者が解説などに手を加えることがあり、内容が一部変わるケースもあるといわれています。

本編以外も楽しみたい人や加筆修正された内容を楽しみたい場合は、文庫本がおすすめです。

6.裏面のあらすじ

文庫本の多くは、カバーの裏面にあらすじが記載されています。これにより、大まかな内容を把握してから購入できるでしょう。

一方で単行本の場合は、あらすじが記載されていないことが多いようです。自身で物語の展開を想像しながら小説を楽しみたい人は『単行本』がおすすめでしょう。

『単行本』と『文庫本』を選ぶ際のポイント

『単行本』と『文庫本』を選ぶ際のポイント

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『単行本』と『文庫本』はどちらにも魅力があるため、購入時に迷う人がいるかもしれません。本章では、購入する際のポイントを4つご紹介します。

『単行本』と『文庫本』のどちらを購入するか迷った人は、ぜひ参考にしてみてください。

できるだけ早く購入したい場合

気になる小説をできるだけ早めに購入したい場合は『単行本』がおすすめです。一般的に単行本が出版されてから、2~3年待たなければ文庫本にならないといわれています。

また、待ったからといって必ずしも文庫本になるとは限りません。新刊を早く読みたい人は、単行本を購入するとよいでしょう。

本をかさばらせたくない場合

本を持ち運んだり収納したりする際に、かさばらせたくない人は『文庫本』がおすすめです。

例えば、本を外出先に持っていく機会が多い人であれば、単行本よりも小さく軽い文庫本のほうが持ち運びやすいでしょう。

また、3段のカラーボックスに本を収納する場合、単行本なら最大で150冊程度、文庫本であれば300冊近く収納できるといわれています。

文庫本は単行本と比較するとサイズが小さい傾向があり、持ち運ぶ際や収納スペースが限られている場合は、文庫本のほうがかさばりにくいでしょう。

安い金額で購入したい場合

費用を抑えて購入したい場合は『文庫本』がおすすめです。価格の項目でもご紹介した通り、本の金額は『文庫本』のほうが安い傾向があり、作品によっては2倍以上変わります。

書店で予算5千円と決めて書籍を購入する場合、単行本で購入できる数は2~3冊程度です。しかし、文庫本であれば5冊以上購入できる可能性もあります。

より多くの書籍を購入したい人や好きな作家が多い人は、文庫本が向いているでしょう。

長期間きれいな状態を保ちたい場合

長期間きれいな状態を保ちたい場合は『単行本』がおすすめです。単行本は1冊でしっかりとした厚みと重量があるため、変形しにくくブックエンドを使わずに自立させることもできます。

特に『ハードカバー』の単行本は、破れにくくよりきれいな状態を保ちやすいでしょう。

一方で、文庫本は素材の柔らかさや軽さが特徴であり、繰り返し読むと跡が付いたり、単行本に比べると破れるリスクなども高くなります。

量という面では文庫本のほうが保管しやすいですが、長期保存という視点では単行本が適しているでしょう。

『単行本』と『文庫本』の違いを理解して読書を楽しもう

『単行本』と『文庫本』はサイズや価格だけでなく、特徴や販売時期などが異なります。ライフスタイルや収納場所、予算などに合わせて選ぶとよいでしょう。

単行本でしか感じられない本の重みや、文庫本ならではの解説など、それぞれに多くの魅力があります。本を選ぶ際は、本記事でご紹介した違いをぜひ参考にしてください。


[文・構成/grape編集部]

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