栗の虫食いの見分け方と処理方法、食べても大丈夫なのかを解説
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「栗には虫がつきやすい」と聞いて不安な人や、虫食いの栗を食べても大丈夫なのか疑問を抱く人もいるでしょう。
虫食いの見分け方を知っていれば、正しい対処ができ、安心して栗を食べられます。
本記事では、栗の虫食いを見分けるポイントや栗につきやすい虫の種類、虫食いの栗を処理する方法などをまとめました。さらに、栗を安全に保存する方法も解説。
栗をおいしく食べたい、日持ちさせたいとお考えの人は、ぜひ参考にしてください。
栗に虫食いがあった場合、食べても大丈夫?
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栗が虫に食われていても、その部分を取り除けば食べられることがあるようです。
ただし、栗の状態によっては口にするのを避けたほうがよいこともあります。
実の変色や傷みがある場合や、虫食いの被害が大きい場合には、処分したほうがよいでしょう。
栗の虫食いを見分ける方法
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栗は『鬼皮(おにかわ)』という硬く茶色い皮で覆われているため、販売時や収穫の時点では実の状態を確認できません。
ただし、外見から虫食いの状況や実の状態をある程度判断できることがあるようです。
ここでは、具体的な見分け方のポイントを見ていきましょう。
鬼皮に穴が開いている
鬼皮に、丸い穴が空いていたら注意が必要です。
栗見られる穴は、幼虫が実を食べて成長した後、外へ出るために開けたものと考えられています。
これは、実を食べ終えているサインの可能性が高いため、食べられない栗の見分け方の基準になるでしょう。
鬼皮に黒い点がある
栗につきやすいとされる『クリシギゾウムシ』の成虫は、産卵管を刺して鬼皮と渋皮の間に卵を産むため、穴の小さな黒い点が残るようです。
卵は10日ほどで孵化(ふか)し、孵ったばかりの幼虫は渋皮に沿って実を食べていくと考えられています。
栗の虫食いは幼虫によるもので、卵が孵ってしまうと食い荒らされ食べられなくなってしまうようです。そのため、孵化する前の卵の段階で発見できれば、被害を受ける前に対処できるかもしれません。
しかし皮を剥くまでは、中の実が食べられているのかどうかを判断することは難しいケースもあるため、食べる前に中を確認することが大切です。
水に入れると浮かぶ
栗を水の中に入れて浮かぶ場合は、虫食いによって内部に空洞ができている可能性があります。
空洞に入った空気によって栗が浮いてしまうことから、虫が実を食べているかの判断材料になるでしょう。
実際に虫による食害は、栗の実を確認してみなければ分かりませんが、もし中が食い荒らされていた場合は食べるのを控えたほうがよいとされています。
白い粉がついている
栗の表面につく白い粉は虫の糞と考えられているため、付着していた場合は虫が潜んでいると見分けられるでしょう。
この状態では、食べるのを控えたほうがよいといわれており、見た目でも分かりやすいことから、一般的にスーパーで販売されることはないとされています。
実の一部が黒くなっている
鬼皮を剥いて実の一部だけが黒くなっているのは、栗が食害にあった痕跡のようです。
幼虫が実を食べ始めたばかりの頃は変色しませんが、奥まで被害が進み糞が溜まると、渋皮もしくは栗の実が黒くなるといわれています。
実は外側から見分けがつかない場所ですが、実が変色していたら虫がいる、または過去に虫がいたという痕跡かもしれません。
実の変色や傷みがある場所を取り除けば食べられると前述しましたが、変色や虫食いが気になる場合は、破棄しましょう。
栗の虫の種類
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栗の食害をもたらす虫の種類はいくつか存在しますが、『クリシギゾウムシ』と『クリミガ』が代表的なようです。
特に割合が多いのは、ゾウムシの一種『クリシギゾウムシ』と考えられています。
幼虫は、1.2cm程度になるようです。一度に3~4個程度の卵を産むことがあるため、複数の幼虫が見つかる可能性があるかもしれません。
クリミガは、ハマキガの一種で葉の裏などに1つずつ産卵します。
卵から孵った後、幼虫は栗のイガに穴を開けて実の奥まで侵入し、食い荒らして穴の周りに糞をまき散らすようです。1.7cm~2cm程度に成長するといわれています。
栗の虫を処理する方法
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害虫の卵や幼虫は、栗の皮を剥いてしまえば取り除ける可能性が高いですが、実だけの保存は乾燥が進むため皮つきのままがよいそうです。
しかし、放置すると幼虫が孵化しかねません。なお、市販の栗は、卵の始末が済んでいる可能性が高いため、食害にあう心配は少ないようです。
ここでは、栗の虫を家庭で処理する方法を2つご紹介します。
水につける
栗を水に一晩くらいつけると、幼虫が浮いてくるようです。
また、栗が水に浮く原因は、虫がいるほかにも実が痩せているなどの可能性が疑われます。
水につけることで、幼虫の処理に加えて、おいしい栗かどうかまで見分けられるようです。
80℃のお湯で1~2分加熱する
栗を水につけると幼虫の始末が可能ですが、卵は処理できないため熱湯を使いましょう。
80℃の湯で1~2分程度加熱した後、新聞紙に広げて日陰で乾かします。
卵と幼虫を一括処理できる方法といえるでしょう。
虫を防いで栗をおいしく保存する方法
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栗は虫がつきやすい食べ物のため、保存の仕方に工夫が必要です。
虫を処理せずに保存すると被害が拡大するおそれがあるため、正しい処理と保存方法を意識しましょう。
ここでは、虫の被害を少なくし、栗をおいしい状態で長期保存するための方法をご紹介。皮つきのまま冷蔵、冷凍で保存する方法を見ていきます。
冷蔵保存の方法
冷蔵した栗は、生のまま1週間程度日持ちするようです。
保存方法は、虫を処理した後、ポリ袋の口は縛らずに折りたたみ、チルド室に入れてください。
また、購入後すぐに食べるよりも冷蔵庫で保存したほうが、甘味はアップするようです。
冷凍保存の方法
ゆでてから冷凍した栗は、2か月程度の長期保存ができると考えられています。
弱火でゆでてから保存すると、甘みが引き立つようです。栗は冷凍しても、食感や味を保てるといわれており、ゆでてから保存することで解凍後に皮が剥きやすくなるといったメリットもあるのだとか。
栗をゆでる際は、以下の手順を参考にしてください。
栗を鍋に入れて、水がしっかりつかるように入れたら、中火にかけます。沸騰したら火を弱めて、弱火で50分ほどゆでましょう。
ゆで終わったら、ザルに移して粗熱をとり、しっかりと水分を拭き取ります。冷めた後、ジッパーつきの保存袋へならすように入れて冷凍庫に入れてください。
栗の虫食いを見分けておいしく栗を食べよう
虫食いの被害や状態を見分けることは、おいしい栗を見極めることにもつながると分かりました。
また、虫による食害があっても、傷んでいる場所を削って食べられるケースもあるようです。
栗は害虫がつきやすいため、虫がいる前提で処理をしておくと安心でしょう。
本記事でご紹介した方法をぜひ参考にしてください。
[文・構成/grape編集部]