鉛筆汚れの落とし方とは?きれいに落とす方法を素材別にご紹介
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服や壁についてしまった鉛筆の汚れ。見つけた瞬間「早く落とさなきゃ」と、つい手でゴシゴシと擦ってしまった経験はありませんか。
しかし、その方法が本当に正しいのか、不安になることもあるでしょう。
鉛筆汚れは、ついた場所によって『正しい落とし方』が異なります。鉛筆汚れの適切な落とし方を知っていれば、落ち着いて対処できるはずです。
そこで本記事では、服や布、机、壁など、素材別に安全性の高い鉛筆汚れの落とし方をご紹介します。鉛筆汚れで困っている人は、ぜひ参考にしてください。
鉛筆の汚れが落ちにくい理由とは?
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鉛筆の芯はおもに『黒鉛(こくえん)』でできており、不溶性の性質を持っているとされています。
不溶性は、水にも油にもほとんど溶けないといわれていることから、水拭きや洗濯機で洗ってもなかなか汚れが落とせないのだとか。
また、鉛筆の芯は硬く、摩擦で汚れが広がることもあり、擦りすぎにも注意しなければなりません。
そのため、鉛筆の汚れは、素材に応じた適切な方法で落とすことが重要といえるでしょう。
紙以外に付いた鉛筆汚れでも、消しゴムで落とせる?
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壁や床など、紙以外に付着した鉛筆の汚れも『消しゴム』で落とせる可能性があるといわれています。
消しゴムを擦る際の摩擦力によって、黒鉛の粒子を素材の表面から物理的に取り除けるようです。
しかし、消しゴムで落とせるのは表面の汚れだけで、素材に沈着してしまった場合は落とすことが難しいでしょう。
また、素材によっては表面を傷める可能性があり、消しゴムについた鉛筆汚れによって汚れが広がることも考えられます。
素材や状況によっては、十分に落とせない可能性があることを理解しておきましょう。
【素材別】鉛筆の汚れの落とし方
続いては、素材別による鉛筆汚れの落とし方と、おすすめのアイテムについてご紹介します。
具体的な汚れの落とし方、注意点についても解説しているため、実践する際の参考にしてくださいね。
服や布製品
服や布製品についた鉛筆汚れを落とすには、主に3つの方法があるようです。
それぞれ必要となるアイテムが異なるため、手元にあるものや汚れの程度に応じて使い分けるとよいでしょう。
なお、シルクやウール、レザーなどの一般的な洗濯機で洗えない素材は、鉛筆汚れであっても家庭で落とすことは難しいかもしれません。
この場合には、クリーニング店に相談することをおすすめします。
固形石鹸
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鉛筆の汚れは『固形石鹸』を使うことで落とせるようです。
固形石鹸を使った鉛筆汚れの落とし方は非常に簡単で、鉛筆汚れのある箇所をぬるま湯で濡らし、固形石鹸でやさしく擦り洗いをします。
もし汚れが落ちない場合は、歯ブラシなどを使ってやさしく擦り洗いするとよいでしょう。ただし、強く擦りすぎると繊維を傷める可能性があるため注意が必要です。
黒鉛の粉は繊維に入り込むと落ちにくくなるため、気づいたら早めに対処することをおすすめします。
ハンドクリーム
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服や布についた鉛筆汚れは『ハンドクリーム』を使って落とせる場合もあるようです。ハンドクリームに含まれる油分が黒鉛を浮かせ、汚れを落としやすくするといわれています。
ハンドクリームを使った鉛筆汚れの落とし方の手順を、下記にまとめました。
1.汚れを落としたい箇所の下に、タオルなど汚れても構わない布を敷く。
2.汚れの上に、ハンドクリームを塗りこむ。
3.2の箇所に洗濯洗剤をかける。
4.指で擦り込む、または歯ブラシでやさしく擦る。
5.洗濯機で洗う。
前述でもご紹介した通り、歯ブラシを使う際は、強く擦ると生地を傷める可能性があるため、注意してください。
重曹
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固形石鹸やハンドクリームが家にない場合は『重曹』を使う方法もあるといわれています。
重曹を使った鉛筆汚れの落とし方は、次の通りです。
1.重曹2:水1の割合で混ぜ、ペースト状にする。
2.1を鉛筆汚れのある箇所に塗り、数分置いておく。
3.ぬるま湯でしっかり洗い流す。
ただし、シルクやウールなど、重曹の使用に向かない素材もある点に注意しましょう。
間違った使い方をすると生地を傷める可能性があるため、使用前に素材を確認し、問題がない場合に限り使用するようにしてくださいね。
机
机についた鉛筆汚れは、『重曹水』や『セスキ炭酸ソーダ水』でも落とせる場合があるようです。
重曹水、セスキ炭酸ソーダ水の作り方は、下記を参考にしてください。
しっかりと混ぜ溶かした後は、スプレー容器に入れて軟らかい布に吹きつけ、汚れている箇所を拭きましょう。
ただし、コーティングされていない木材や『ニス』が塗ってある場所は、素材を傷めたり変色させたりする恐れがあるため、使用しないほうがよいかもしれません。
また、水に薄めて弱アルカリ性となった重曹水やセスキ炭酸ソーダ水が肌に触れると、手荒れの原因となる可能性があるそうです。使用の際はゴム手袋を着用するようにしましょう。
壁
壁についた鉛筆汚れは『消しゴム』で消せることが多いようです。
ただし、強く擦りすぎると壁紙が剥がれたり傷がついたりする恐れがあるため、慎重に様子を見ながら実施しましょう。
もし消しゴムを使っても汚れが落とせない場合は、『重曹』を使う方法もあります。
重曹を使う場合の手順は、次の通りです。
1.重曹に少量ずつの水を加えながら、ペースト状にする。
2.1を鉛筆汚れが付着している箇所に塗り、清潔な布でやさしく擦る。
3.ペーストを拭き取る。
重曹には『研磨性(けんませい)』と呼ばれる、物の表面を削ったり磨いたりする性質があるとされているため、水で薄めていても壁が傷ついてしまう恐れがあるのだとか。
また、壁材や塗料の耐水性が低い場合はダメージを与える可能性もあるため、気になる人は目立たない場所で反応を確認してから使用すると安心です。
鉛筆の汚れの落とし方に関するよくある疑問と回答
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本章では、鉛筆の汚れの落とし方に関するよくある疑問とその回答を2つご紹介します。
メラミンスポンジで鉛筆汚れを落とせる?
水に濡らして擦るだけで頑固な汚れを落とせる『メラミンスポンジ』ですが、鉛筆汚れに使う際は注意が必要です。
メラミンスポンジには、重曹と同様に研磨性があるため、擦った際の摩擦力によって、汚れだけでなく素材そのものを傷つけてしまう可能性があるとされています。
また、机や床に使用すると、表面のコーティングや塗料まで剥がしてしまう恐れがあるため、こちらも目立たない場所で確認してから使いましょう。
色鉛筆の汚れは消しゴムで消える?
鉛筆と色鉛筆では使用されている原料が下記のように異なるため、一般的な消しゴムで色鉛筆の汚れを落とすことは難しいようです。
一般的な消しゴムで無理に汚れを落とそうとすると、色が残ってしまい、素材を傷める原因にもなってしまうでしょう。
2025年現在は、色鉛筆の成分に対応した専用の消しゴムが販売されているようです。色鉛筆の汚れを落としたい時には、色鉛筆専用の消しゴムを使うことをおすすめします。
鉛筆汚れは素材に合った正しい落とし方で対応しよう
鉛筆の汚れは、消しゴムで消すことが一般的ですが、素材によっては消しゴムできれいに汚れを落とせない可能性があるようです。
また、汚れを放置するほど、黒鉛の粉が素材に入り込んで落ちにくくなるといわれているため、気づいたら早めに対処しましょう。
素材ごとに汚れの落とし方や注意点が異なるため、正しい方法を理解したうえで、鉛筆汚れをきれいにしてみてください。
[文・構成/grape編集部]