意外な組み合わせ! 卵2個で作る『秋の玉子焼き』の具材は…「砂糖いらず」「ホクホク」
公開: 更新:

撮影:小泉明代

パッと見、普通の玉子焼き カットした断面に「ぎっしり!」「子供が完食」「家族みんな玉子焼きが大好き」という家庭は多いでしょう。筆者の家族も例に漏れず好きなのですが、どんなに好評でも玉子焼きはあくまで副菜。これまで我が家では玉子焼きがメインのおかずになることはありませんでした。 ふと「玉子焼...

食パンあったら作ってみて! カップ1つで完成する絶品スープが画期的【時短レシピ】寒い日になると恋しくなる、熱々のオニオングラタンスープ。 本格的に作ろうとすると、タマネギを飴色になるまで炒め、バゲットを準備して…と少し手間がかかるイメージがありますよね。 「もっと手軽に作れたらいいのに」と思っていた...






玉子焼きといえば毎日のおかずやお弁当でおなじみの人気料理。
いろいろな具材でアレンジを楽しむことも多いでしょう。
今回は旬の食材、カボチャとサツマイモを使った玉子焼きを比較してみましょう。
管理栄養士である筆者の視点でのおすすめポイントも紹介します!
カボチャとサツマイモの玉子焼きの作り方
用意するものは以下の通り。玉子焼き器のサイズが、横12cm、縦18cm程度のもので1本作れる量になります。
材料
【材料】
・蒸したカボチャまたはサツマイモ 50g
・卵 2個
・塩、コショウ 各少々
・油 適量
カボチャの玉子焼きの材料はこちらです。
撮影:小泉明代
サツマイモの玉子焼きの材料はこちら。サツマイモ以外の材料は同じです。
撮影:小泉明代
1.カボチャとサツマイモを用意する
カボチャは種とワタを除いて耐熱容器に入れてラップをし、サツマイモは濡らしたキッチンペーパーで包んでからラップで包みます。
それぞれ600Wの電子レンジで5~6分加熱してください。
撮影:小泉明代
やわらかくなって切りやすくなりました。これを50gずつ用意して1cm角に切ります。
撮影:小泉明代
電子レンジで加熱した残りはカボチャのパンケーキやサツマイモの粒マスタードサラダなどに使うことができますよ。
2.卵と混ぜて焼く
次に、ボウルに卵を割り入れて菜箸で溶きほぐし、塩、コショウを混ぜたら、カボチャまたはサツマイモを加えます。
撮影:小泉明代
以下はカボチャと混ぜていますが、同時進行でサツマイモを混ぜた卵液も作っています。
撮影:小泉明代
玉子焼き器に油を入れて中火で熱して、十分に温まったら卵液の3分の1杯の量を入れ、半熟状になったら奥側から手前に巻いていきます。
これをあと2回繰り返して焼き上げましょう。
撮影:小泉明代
カボチャの玉子焼きとサツマイモの玉子焼きが完成しました!
左がカボチャ入り、右がサツマイモ入り。見た目はカボチャのほうが黄色が明るく見えます。
撮影:小泉明代
切り分けてみました。
撮影:小泉明代
どちらも中央がわずかに生だったので、電子レンジで加熱して火を通しました。
具材をもっと小さく切ったほうが隙間などができず、全体に火が入りやすそうです。
お弁当に入れる場合などは特にしっかりと加熱してください。
色、味、食感を比べてみた!
色を比べてみると、カボチャで作った玉子焼きは明るくきれいです。
食べてみたところ、カボチャの味は感じられるものの、少し物足りない感じもあり、玉子焼きの部分と一体感がないようでした。
撮影:小泉明代
一方、サツマイモは少し落ち着いた色味です。少し塩気のついた玉子焼き部分が、サツマイモの甘みを引き立てているようです。
砂糖は使っていないにもかかわらず、甘い玉子焼きのような仕上がりに!
また、カボチャのやわらかい食感よりも、サツマイモのホクホク食感が今回の玉子焼きには合っていたようでした。
撮影:小泉明代
何も味つけしていないカボチャとサツマイモを具材にした結果、そのまま食べてもおいしいサツマイモに軍配が上がったように思います!
カボチャの玉子焼きのほうも、具材や卵液の味付けを工夫すれば、もっとおいしくなると感じました。
また、サツマイモはあく抜きしてから使うと、もう少しきれいな色に仕上がるかもしれません。
カボチャとサツマイモと玉子焼きの相性は?
やさしい甘さが楽しめるカボチャとサツマイモですが、栄養価はどのような違いがあるか見てみましょう。
文部科学省の『食品成分データベース』によると、生のカボチャと生のサツマイモ(皮つき)の可食部の100gあたりの栄養価は、以下のようになります。
エネルギー:カボチャ78kcal、サツマイモ127kcal
水分:カボチャ76.2g、サツマイモ64.6g
食物繊維:カボチャ3.5g、サツマイモ2.8g
炭水化物:カボチャ20.6g、サツマイモ33.1g
β-カロテン:カボチャ2500㎍、サツマイモ40㎍
ビタミンC:カボチャ43mg、サツマイモ25mg
カボチャのほうが炭水化物が少なく、低エネルギーです。
便秘予防などに役立つ食物繊維は、サツマイモのほうが豊富なイメージがありますが、カボチャのほうが多いことが分かります。
撮影:小泉明代
また、カボチャは体内でビタミンAに変換されて、皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあるβ-カロテンが豊富。コラーゲン合成に欠かせないビタミンCも、サツマイモより多く含まれています。
これらのことから、カボチャのほうがエネルギーを抑えたい時や、βカロテンやビタミンCを多く摂りたい場合にはよいでしょう。
しかしながら、サツマイモは蒸しただけでもおいしく、バターや砂糖などの調味料を使わなくても楽しめる魅力がありますよ。
撮影:小泉明代
ちなみに、卵は完全栄養食品と言われることもある食品ですが、ビタミンCと食物繊維は含まれていません。
カボチャとサツマイモにはこれらが含まれていますから、お好みで加えて、玉子焼きの栄養価をアップしてみてはいかがでしょう。
[文/小泉明代 構成/grape編集部]