洋菓子などの一時保存用によくついてくる保冷剤。いつか再利用しようと冷凍庫に溜まっていませんか？

今回は、冷凍庫に溜まっている「保冷剤」の、実は便利な活用法や、意外な使い道をいくつかご紹介します。

保冷剤の成分って？何でできているの？

日本の保冷剤の成分は、「水」に「吸収ポリマー」と呼ばれる化学製品を配合したものが多いようです。吸収ポリマーは水を吸収して固める性質があるので、市販のオムツによく使用されているものです。この吸収ポリマーの特性が、保冷だけではなく色んな場面で活用できるポイントなのです。

保冷剤を再利用する前に＜抑えておきたい注意点＞

小さなお子さんや、ペットなどがいるご家庭では、しっかりと成分を確認し、また中身を取り出す際は誤飲しないように取扱には十分に注意しましょう。

【保冷剤の活用術 その1】冷、温ボディケアをお手軽に！

食材用と思われがちな保冷剤、実はボディケアにも活用できます。

保冷剤を冷たく凍らせたままで【毛穴ケア】

本来の保冷剤の役割そのままに、洗顔後などの毛穴を引き締めるために保冷剤を使用するのもおすすめです。

冷凍庫で凍らせた保冷剤をタオル等に包んでお肌に当てて冷やします。毛穴がキュッとひきしまりますよ。繰り返し使えるので毎日のお手入れにぜひ取り入れたいですね。

保冷剤を温めて【カイロ】のように使うことも

保冷剤とは言われていますが、温めても使えます。保冷剤カイロの作り方はとても簡単で、40度ぐらいのお湯に2〜3分湯煎するだけです。

電子レンジで温めることも可能のようですが、ビニールが溶ける可能性などもありますので、素材の確認が必要です。
（※電子レンジでの温めはオススメしていません。ご利用は自己責任にてお願いいたします。）

適度な柔らかさ、ぬくもりはアイマスクにもおすすめ。簡単に作れますので、眼精疲労などにお悩みの方は一度試してみてはいかがでしょうか？

【保冷剤の活用術 その2】園芸用アイテムにも変身！？

水を含んだ吸収ポリマーである「保冷剤」は、なんと園芸用品としての使い道もあるのです。ご自宅でお花などを育てている場合にピッタリの活用法です。

保冷剤を留守中の【植物の水やり】に活用！

帰省や旅行などで家を留守にしがちな時、「留守中の植物の水やり、どうしよう…」と悩むこともありますよね。そんな時には解凍したジェル状の保冷剤を、鉢植えや庭の花壇に撒いておきましょう。

水を含んだ吸収性ポリマーから水分が徐々に土の中に溶けていき、保水剤としての役割をします。植物の周りに解凍したジェル状の保冷剤を袋から出して敷きつめて、その上に土を被せておけば2,3日は植物を乾燥から守ってくれるそうです。

砂漠を緑化するのにも、この活用術と似た方法がとられており、「吸収ポリマー」や、保冷剤に微量に含まれる「防腐剤」なども、植物の成長には影響はないそうです。

フラワーアレンジメントのオアシス代わりにも

土にも撒けるということで、保冷剤を切り花やアレンジメントを生ける際のオアシス（通常は水を含んだ緑色などの吸水スポンジのこと）にも活用できるそうです。ジェル状にになっているので、茎が安定しやすく生けやすそうですね。色がクリアなのも見た目が涼しげで素敵。ぜひお気に入りのグラスにも保冷剤を使って生けてみてください。

保冷剤は時間が経つと乾いてしまいますので、様子を見ながらお水を足すとよいそうです。

【保冷剤活用術 その3】 消臭剤にも使える！？

保冷剤で「手作り消臭剤」ができる！

保冷剤で手作りの消臭剤を作ることができます。

1. 保冷剤を解凍し好みの容器に移し替えます。
2. （お好みで）染めたい色の絵の具を、少量混ぜて棒などで混ぜます。
3. 消臭剤に香りを付けたい場合は、市販の香玉やアロマオイルを数滴垂らします。

解凍した保冷剤を移し替えただけのこの活用方法。とっても簡単なのでおすすめです。

※小さいお子さんや、ペットがいるご家庭の場合は、誤飲の可能性もありますので、置く場所には十分に注意してください。

【これは基本？！】気温が高い時期のお弁当に

気温が高い時期のお弁当には、保冷剤を一緒に入れてあげるとよいでしょう。菌は低い温度で繁殖力が鈍ります。
お弁当の蓋の上に置いて、（できれば上下で挟んで）保冷して温度調整を行ってみましょう。

おわりに

いかがでしたか？なにげなくとっておいた保冷剤、冷凍庫に溜っているときありますよね。実はこんなに活用の場所があるんですよ。かしこく再利用して素敵なアイテムに変身させちゃいましょう。