「男性用トイレにもオムツ交換台を」 イクメン俳優の訴えにアメリカ政府が動いた
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「なんだこの幸せな表現は!」「胸アツだ」 出産後の女性の言葉に『10万いいね』2025年8月現在、生後5か月の赤ちゃんを育てている、母親の、七々那ナナ(@hyopopoi)さんは、出産前に不安を感じていた1人。「子育てが始まったら、人生の主人公が私ではなくなるんだな…」とさびしく感じたことがあるそうです。

隣の席に、金髪の『やんちゃそうな男女』が 1歳児がアピールすると?さいとう(saitosanti23)さんは、家族で焼肉店へ出かけた時のエピソードをInstagramで公開しました。この日、弟と夫、そして1歳の長男と一緒に焼肉を食べに行った、さいとうさん。網で肉を焼いていると、隣の席に派手な見た目の男女がやってきました。
- 出典
- aplusk
2016年10月、アメリカのオバマ大統領は連邦政府関連の建物の手洗い所に、男女の区別なく赤ちゃんのオムツ交換台の設置を義務づける法案に署名しました。対象となるのは郵便局や裁判所、社会保障関連の事務所などです。
実は今回の法案可決より1年以上前から、男女両方の手洗い所にオムツ交換台の設置の必要性を訴えていた人がいます。それは俳優のアシュトン・カッチャー。
妻で女優のミラ・クニスとの間に1女をもうけ、もうすぐ2人目の赤ちゃんを迎えるアシュトン。彼は2015年、公共の男性用トイレにオムツの交換台がないことを問題視し、大手ショッピングセンターの「ターゲット」と「コストコ」の男性用トイレ内にオムツ交換台を設置させるための署名運動を立ち上げていました。
僕は自分の娘に、何かをする責任や機会を得ることが男か女かによって決定されたりしない世界を体験してもらいたいんだ。
男性用トイレにオムツの交換台を設置することは、性差別の名残を改正するためのほんの小さな一歩にすぎないかもしれない。
この偏見に気付いている男性たちは子育てに(女性と同じように)平等に参加したいと思っている。だから我々社会はそれを支えるべきなんだ。
自らが父親となったことで男性用トイレにオムツの交換台がない不便さを身をもって感じたアシュトン。彼が始めた署名運動には約10万人が賛同していました。そしてこの度、特定のショッピングセンターだけでなく、連邦政府関連の施設での男女のトイレにオムツ交換台の設置が義務づけられることになったのです。これは大きな進歩ですね。
赤ちゃんを連れて外出する男性は大勢います。きっとその方々はこれまで不衛生な場所や不便なところでのオムツの交換を余儀なくされていたのではないでしょうか。今回の法案の可決をきっかけに、今後はより多くの公共トイレで男女の区別なしに清潔なオムツの交換台が設置されるになるといいですね。そして赤ちゃんにも両親にもより優しい社会になっていくことを願います。