異界からやって来て福をもたらす集団『七福神』 衝撃の逸話の数々

古くより福をもたらす縁起ものとして、宝船に乗った七人の福の神「七福神」の絵柄は人気です。新春初売りセールや福袋のイラストや飾りにも使われますね。

全国各地に「七福神めぐり」と称する寺社めぐりツアーも設置されており、未だに厚い信仰を集めています。

でもこの七福神、「福」といいながらもそれぞれが禍々しいいわれ・いわくを持つ悲劇の神。なぜこのメンバーが福をもたらす神様として、舟に乗り海の彼方からやってくるのでしょうか。

まずはメンバー紹介!

七福神信仰は、一説では平安時代ごろにはその原型ができあがり、江戸初期、徳川家康の相談役・天海僧正が江戸市中の治世政策の一つとして、七福神詣で・七福神信仰を広めたために爆発的に庶民に広まったと言われています。

浮世絵にも宝船に乗った七福神が描かれ、正月の七福神詣でも庶民の間で盛んになりました。当初入れ替わりがかなりあった七福神の顔ぶれも、享和年間(1801~1804)ごろには定着したといわれます。

その顔ぶれとは、恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、布袋尊、福禄寿、寿老人。

七福神それぞれのご利益をおさらい

恵比寿はビールのラベルでもおなじみ、釣竿と鯛を抱えたふくよかな神様で、商売繁盛、大漁豊作、航海安全。釣竿は「釣して網せず」と意味し、根こそぎ利益をむさぼるようなあこぎな商売を戒める意味があるといわれます。

大黒天は恵比寿とセットで商売繁盛の神としてあがめられる、ヒンドゥー教の大黒天に日本の大国主命が習合した神様。因幡の白兎の童謡の一節「大きな袋を肩に提げ・・・」という歌詞のように袋を背負い、片手には打ち出の小槌を持ち、米俵に乗っています。ご利益は五穀豊穣、子孫繁栄、家運隆盛。

毘沙門天は甲冑を着て矛と宝塔を携えた武将の姿をした神様。北方の守護者で、財運、勝負運、大願成就のご利益があります。

弁財天(もともとは弁才天)は唯一の女神で、毘沙門天の妻もしくは愛人ともいわれます。天女のような羽衣をまといヴィーナと呼ばれる琵琶を奏する姿で描かれます。芸能・音楽・学芸学問全般の成就成功と金運のご利益が。

福禄寿は道教の神で、別名「泰山府君」。東岳泰山の神とも、南極老人星(カノープス・布良星)の化身ともいわれています。鶴や亀を連れた頭頂部が異様に長いハゲ頭に美髭を蓄えた独特の容貌の老人の姿をしています。ご利益は子孫繁栄、富貴繁栄、健康長寿。

寿老人は道教の始祖・老子であるともいわれ、福禄寿と同様、南極老人星の化身で東岳泰山の神。経典を下げた杖と桃を持ち、鹿を連れています。ご利益は諸病平癒、富貴繁栄、子孫繁栄、健康長寿。

布袋尊は、大きくはだけた着物で太鼓腹の太った姿で表現される中国唐代末期に実在した禅僧・契此(かいし)の別名で、未来仏・弥勒菩薩の化身であるといわれます。ご利益は無病息災・良縁・子宝・夫婦円満・金運など。

どの神様も縁起がよく、愛嬌・ご利益たっぷりのように思えます。でも、実はこの七人の神様、正体は皆とてつもなく怖い神様の集団だったのです。

にこやか・ふくよかなその顔の下には

出典
異界からやって来て福をもたらすマレビト集団・「七福神」の正体とは?

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