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「元気そうなのに、なぜ優先席に座ってるんだ!?」知ってほしい、ヘルプマーク

By - grape編集部  公開:  更新:

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他人からは、体のどこかに不自由があるとはわかりづらい人たちがいます。

例えば、義足や人工関節を使用している人や、内部障がい、難病の人。また、妊娠初期の人などがそれにあたります。

そういった、援助や配慮を必要とする人に配布されているのが『ヘルプマーク』です。

妊娠中の女性が身に付けている『マタニティマーク』は日本で広く知られるようになりました。ですが、『ヘルプマーク』はまだ多くの人に認知されているとは言いがたい状況です。

『ヘルプマーク』を付けて電車の優先席に座っていた若者が、「若いのに優先席に座るな! 老人に席を譲れ!!」と他の乗客から怒鳴られるというトラブルが発生した例もあります。

1人でも多くの人に知ってもらいたい、『ヘルプマーク』の存在。

東京都は普及活動を進めていて、交通機関を中心に都内各所にポスターの掲示が始まっています。

交通機関でのPR活動

東京メトロ

東京メトロでは、2017年2月中旬からポスターが掲示されています。

東京モノレール

東京モノレールでは、3月より全駅にポスター掲示が始まりました。

西武バス

都内を走る西武バスの車内にポスターが掲示され始めました。

民間企業との取り組みも

また、民間企業との取り組みも進んでいます。

京王プラザホテルでは、利用客の目に触れる通路へのポスターを掲示、また従業員スペースにリーフレットの設置が行われています。

居酒屋を展開するマルシェグループでは、東京支店管轄の店舗でポスターを掲示したり、『ヘルプマークステッカー』を設置し、利用客に『ヘルプマーク』を知ってもらう機会を作っています。

全国への普及も

『ヘルプマーク』普及の取り組みが行われているのは、2017年3月現在では東京都が中心です。他に導入されている都道府県は、京都府・和歌山県・徳島県・青森県・奈良県・神奈川県の6県のみ。

周囲からの理解や支援を必要とする人のための『ヘルプマーク』が全国へ普及するのはまだ先になりそうです。

より多くの人に『ヘルプマーク』を広めていくには、都道府県の働きだけではなく、私たち一人ひとりの「思いやりの心」が重要になるでしょう。


[文・構成/grape編集部]

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