「赤ちゃんにヘルメットなんて!」 治療を理解されない悩みから生まれた『啓発マーク』
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秋田県のスーパーで買った鮭弁当 フタを開けたら?「笑った」「世界は広いわ」「秋田県のわりとマジでおすすめなグルメ」というコメントを添えて、Xに写真を投稿したのは、鬼灯すすき(@susuki_hozuki)さん。 秋田県の有名な食べ物といえば、きりたんぽや稲庭うどんなどを、思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、ほかにも秋田県の名物があるのだとか。
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三重県の駅の看板に称賛の声! 理由に「考えた人、頭いい」「素敵です」受験シーズンも佳境を迎えている、2025年2月17日、arkw(@arkw0)さんはXを更新。ある駅に設置されていた看板を収めた写真に「いい話」というコメントを添えて公開しました。
お母さんのお腹の中にいるころのクセや体勢によって、頭が絶壁になってしまったり、横に平たくなってしまったり、後方に出すぎてしまったりと、赤ちゃんの頭蓋骨の形が歪んでしまうことがあります。
いままでは、軽度の変形の場合はクッションを用いた治療法が主流でした。しかし先天性、後天性かかわらず、重度の歪みを治すことは容易ではありません。
そのため、最近では『ヘルメット治療』という治療法をとる人が増加し、日本でも徐々に広まってきています。
【ヘルメット治療】
赤ちゃんの頭の形に合ったオーダーメイドのリモルティングヘルメット(治療用のヘルメット)を用いて、頭の形を治す方法。
※写真はイメージ
しかし、日本ではまだ知名度が低く、赤ちゃんがヘルメットを被っていることに対して怪訝な目を向けられてしまう人も少なくありません。
時には、事情を知らない通りすがりの人から「こんなことをして、子どもがかわいそう!」といわれ、傷付くこともあるといいます。
「頭の形をなおしています」マークに反響
夫婦ともに医師である、精神科の旦那さんと麻酔科医兼ヨガインストラクターの奥さん(@joyyogadoctor)の投稿が話題になっています。
投稿者さんの娘さんも、ヘルメット治療を行っている1人です。
しかし、日本ではまだ知名度の低いヘルメット治療…外出するたびに我が子が好奇の目にさらされ、投稿者さん夫婦はつらい思いをしてきたといいます。
「治療に対する世の中の理解が進み、ヘルメット療法をしている子を持つ親の内向きな気持ちが改善されれば…」
そんな想いから、ヘルメット療法の啓発マークを自作していた投稿者さん。
旧知の仲であるイラストレーターのmikoto(miji_illust)さんに相談したところ、「困っている世の中の人のために」と、素敵なマークを作ってくれたのです!
ヘルメットをかぶった赤ちゃんが描かれた、「頭の形をなおしています」と書かれたマーク。
きっと、このマークのステッカーやキーホルダー、バッジなどを付けることで、事情を理解する人は増えることでしょう。
投稿はTwitterで拡散され、「こんな治療があったなんて知らなかった」「広まってほしい!」といったコメントが寄せられています。
また、我が子がヘルメット治療を行っている親からは「素敵なマーク!」という声が上がっています。
素敵なデザインのマークを通じて、これまでの内向きな気持ちから私たちは解放されました。
皆さんも同じように苦しみから解放され、子どもとの時間をさらに楽しく過ごせるようになればと思っています。
自身のブログで、そう呼びかける投稿者さん。Instagramでは『#lovemoldinghelmet』という、ヘルメット治療を行う人同士が集まる活動もしています。
ネットを通してこのマークは徐々に拡散され、いろいろな人の善意に支えられているといいます。
このマークは自由に使うことができます。もし身近に困っている人がいたら、このマークのことを教えてみてください。
[文・構成/grape編集部]