新日本のレジェンド『獣神』が語る、プロレスの楽しみ方
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- 出典
- 新日本プロレスリング
grape [グレイプ] entertainment
『新日本プロレス』は、1972年の設立から日本のプロレス界に大きな影響を与え続けています。
その中でも伝説的な存在となっているのが獣神サンダー・ライガー。20年以上プロレス界に貢献してきた彼に、自身のプロレス愛や、プロレスの楽しみ方などについて伺いました。
――はじめに、レスリングを始めたきっかけを教えてください。
僕は小学校まで、園芸部だったんですよ。植物を育てたりして、農業で生活していければいいなって思って入ったんです。
そのときに本屋さんに行って藤波辰爾さんというプロレスラーがちょうど海外武者修行から帰国して、チャンピオンベルトを肩に担いでた姿が、プロレス雑誌の表紙になってたんです。キラキラ輝いているベルトと鍛え上げた体を見た瞬間、「こんな人がいるんだ!」って思ったんです。
当時は金曜の夜8時にテレビでやっていたんで、それを見てたら「俺はもうこれしかないや」ってなって。そっからプロレス一筋です。運良くなれましたけどね。
――獣神サンダー・ライガーとしてレスリング界に登場して28年となりますが、最近はバラエティ番組にも出演されていますね。
すいません、ほんとに。ちゃんとした大人になります。
――いやいや、ちゃんとしてますって!バラエティで共演する芸人さんはプロレスをよくご存知ですよね。
収録のときとかに「子供のころから好きでした」っていってくれるんです。すごい嬉しくなっちゃいますよね!
――ライガーさん自身はどのような気持ちでテレビ出演をされているんですか。
テレビに出ることで「この人何者?」「プロレス?」というふうに、プロレスというワードをインプットすることができますよね。そこで「見に行こう」ってなったら、もうけもんじゃないですか。
まずはそれで僕を目当てにまず見にきてもらって、そこから他の色んな選手をみて「わたしこの人好きかも」ってなってくれればいいんですよ。僕を入り口にしてもらって、「プロレスってなんだろう?」と興味を持ってもらうことが一番大事。
他の選手もテレビに出てるんですけど、素顔って覚えづらいと思うんですよ。毎日のようにテレビに出ていればすぐわかるけど。僕はこんな格好してるんで「うわ、角の人!」とか「うわ、赤い人!」ってなって、覚えやすいと思うんですよね。
――確かに、一発でわかりますよね!
ですねー…ナマハゲみたいでしょ?(笑)一度、秋田の会場で場外に投げられてドターって倒れたら「がんばれ、ナマハゲ!」って声が聞こえたんですよ。「え、俺!?」って思って(笑)痛みを忘れましたよ。やっぱり、インパクトがありますよね。
――ライガーさんにとって、プロレス全体の魅力ってなんですか?
プロレスをあまり知らない人に、いろいろ詰め込むんじゃなくて「一回足を運んでみてよ!」と思うんですよね。例えば、10人来て10人全員が「面白かった、また来るわ」といってくれるかは分からないんですけど、8人くらいはそういってもらえるようなものを提供している。その自信があるんです。
サーベル振り回して相手をどついて血だらけにして…みたいなのはないですよ。あくまでもスポーツライク。もちろん格闘技ですから、ぶつかりあいますので、頭突きをしたりしたら頭から血が出るってことも多々ありますけども、凶器を使ってとかじゃないので。
そして最近は、『プ女子』というプロレス好きの女の子がすごい多いんです。敵の選手が応援されていると「いいなあ、俺もああやって応援してほしいなあ」と思うくらい華やかです(笑)
会場に足を運んで、まずは雰囲気で気が楽になると思うんですよ。わかんないことがあったら、女の子同士・男の子同士で聞けば、教えてくれますよ。そうやって友達の輪がひろがっているみたいだし。
まずは会場に来ていただいて、雰囲気に慣れていただいて、好きな選手が見つかったら、その選手を思いっきり応援してあげてほしい。大声を出して応援すればストレス発散にもなるし。今の若い人は大声を出すってあんまりないでしょ。
もしかすると「自分にはプロレスはあんまり合わないな」ってなるかもしれません。そういうときは、会場にいる女の子を見たらいいんです。最近、カワイイ子多いよ!びっくりするよ!本当にスゴいんだから!会場に入った途端女の子だらけなんで、幸せな気分になるかもしれない。それも楽しみ方のひとつじゃないかって思うんで。
――新日本プロレスは、長い歴史を持っています。根強いファンから、新しい『プ女子』まで、幅広い層に楽しんでもらうように心がけていることはありますか。
無理に客層ターゲットを決めたりするっていうことはないですね。ただみんな口をそろえて言うのは、ちびっこのファンが足を運んでくれるのが嬉しいということ。なのでちびっこたちが会場に来やすいような環境づくりはしているかもしれません。
――ライガーさんが『一番見てほしい』プロレスラーは誰ですか。
一押しも二押しも三押しもしたいレスラーはいますが、まず見てほしいのはオカダ・カズチカ選手。僕が今まで見てきたプロレスラーのなかで最高峰の人間だと思う。
オカダ・カズチカ選手
試合見てても、こいつこれわざとやってるならすげーなと思って、聞いてみたら「会場の雰囲気がそうだったので、機転を利かせてやってみました」って、するっと言うんです。「お前天才だね!」って言っちゃった。
それから『100年に1人の逸材』と呼ばれる棚橋弘至と、内藤哲也。この3人は見てもらいたいですね。
男に見てほしいのは、真壁刀義選手と本間朋晃選手かな。女の子から見るとインパクトあるかもしれないけど、男が見ると「カッケー!」ってなるような男臭さがあるんです。
真壁刀義選手
あとはタイガーマスク選手とか僕とか、ちびっこたちに覚えてもらえるキャラクターもいますし。他にもテクニックを貫く選手も…どの選手も僕は見てほしいです。
――ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアについて教えてください。
ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアは今年で24回目になります。年に一回のツアーなんですけど、100キロ以下のジュニアヘビー級総当りのシングルマッチなんですね。2ブロックに分かれていて、各ブロックで勝ち残った最後の人間が、6月3日(土)代々木第2体育館で開催される優勝決定戦でぶつかる。
「その年、ジュニアヘビー級で誰が一番強いのか」っていうのを決めるんです。ほぼ毎年、現役チャンピオンもこの大会に出場するんだけど、チャンピオンは出たからには優勝しなければいけない。まわりは「そうさせるか」という包囲網ができたり、色んな駆け引きがでてきますよね。そういうのを考えるのも面白いです。
あと、ジュニアヘビー級は体が軽いので、場外に飛んでいく技が多いんですね。わかりやすいと思います。だからプロレスをまだ見たことがない人も楽しめるのではないでしょうか。
――ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアは残りあとわずか。そして最終戦は、2017年6月3日に国立代々木競技場・第二体育館で行われます。これを機会に、レスリングの世界をのぞいてみませんか。
鉄拳7 Presents BEST OF THE SUPER Jr.24
日時:2017年6月3日(土)15:30開場 17:00開始
会場:東京・国立代々木競技場・第二体育館
その他詳細:http://www.njpw.co.jp/series/best_of_the_superjr24
[文・構成/grape編集部]