生まれ変わった犬たち 譲渡率を上げた、ボランティアの活動に拍手!
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「夕飯を作ろうと思ったら…」 立てなくなったワケに「爆笑」「意志を感じる」2匹の猫と暮らしている、飼い主(@kunyan_kainyan)さん。愛猫の1匹である、カイちゃんの写真に、12万件以上もの『いいね』が寄せられました。
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最近、「保健所に引き取られている子を家族に迎えよう」という意識が少しずつ根付いてきました。
しかし、未だに年間10万以上の犬猫が自治体に引き取られて、悲しい思いをしています。
平成27年度に自治体が『犬・猫を引き取った数』は13万6724匹。
『返還・譲渡数』は5万2674匹で、『殺処分数』は8万2902匹。
譲渡数を増やすには、希望者と犬や猫を良好な状態でつなげる必要があります。
「自分たちに何ができるのか?」
「この子には、なぜ引き取り手が現れないのか?」
真剣に考え、自分たちの技術をもって解決に取り組んだ人たちがいます。
悲しみの覆いを取ろう アメリカでの取り組み
マーク・インホフさんは、ニューヨークのアニマルケアセンター(ACC)で、トリミングのボランティアをしています。
彼のFacebookを見ると、保護された犬のビフォー・アフターの写真がずらりと並んでいます。
初めは、目も口元も長い毛で覆い隠され、感情を読み取れなかった犬たち。
動画では、油でべとついた分厚い毛がどんどん刈られていき、汚れきった毛布の中から可愛らしい犬が出てくる様子が見られます。
「生まれ変わる」という言葉がぴったりですね。
きれいさっぱりとした犬たちは、みんな笑顔になっていました。
誰にも触れてもらえない汚れた毛には、暗い気持ちが溜まっていたようです。
トリミングされて、やっと本来の姿を見てもらえるようになりました。
インホフさんが手掛けた犬たちは、老犬であっても次々と引き取り手が現れています。清潔な姿にすることがどんなに効果的か、よく分かりますね。
インホフさんは、犬猫のトリミングやお散歩サービスを提供する会社を立ち上げ、その後もアニマルケアセンターにトリミングのボランティアを続けています。
日本での取り組み
日本にも、ボランティア・トリミングに取り組んでいる団体がありました!
千葉県の登録団体である『ボラトリJAPAN』が2013年から活動しています。
トリミングのプロで結成されている『ボラトリJAPAN』は、関東を中心に動物愛護センターへボランティアでシャンプートリミングの活動を行っています。
また、センターから犬を引き出して、サロンや自宅で預かり、里親さんを探しています。
センターにいた時より、1匹をしっかり見てあげることができるので、皮膚や、心の健康にも気づいてケアしてあげることができるそうです。
「協力獣医がいる」ことも大変心強いことです。
関東周辺地区から名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、熊本、ほかにも活動が広がっています。この活動が、殺処分数ゼロへ近づく波となって日本を包むといいですね。
『ボラトリJAPAN』は次のような気持ちで取り組んでいます。
「一度に多くの子をお世話することはできないけれど、しっかりと愛情を伝えたい」という思いが伝わります。
トリミングは、たくさん相手に触れます。その一手一手が、犬の身も心も解きほぐすことでしょう。
『ボラトリJAPAN』の動画もあります。檻の中にいる、不安な表情の犬。
どうぞ、彼らに家族が見つかりますように。
殺処分数ゼロに近づくために、私たちができることはまだまだあると思います。
募金や、バリカンやシャンプーなどの寄付は、いくらあっても足りません。しかし物だけではなく、「自分自身が役に立つのでは」と一度考えてみてください。
殺処分ゼロの日が少しでも早く来ることを願い、今日も自分にできることをしている人たちがいます。
もしかしたら、新たに参加した私たちの手が、何かを動かし、活動の輪が広がっていくかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]